2000m以下の低山ハイクは、高山登山にはない魅力がいっぱい詰まっています。
今回は、精一杯山を楽しむぞ!という気持ちを込めて
登山の楽しみ方をあれこれ挙げていこうかなと思います!
【登山てキツイんじゃないの?】そう思ってらっしゃる人も多いかもしれません。
しかし、山にはたくさんの魅力が詰まっています。
まるで、自然がくれた宝箱のようです。
山に行ってみようかな?
そう思ってもらえたら嬉しいなと思っています!
目次
登山の楽しみ方
私は山が大好きです。
自然の中に足を踏み入れていくと【生きてるんだなぁ】って強く実感します。
一歩一歩足を前に出し、空気を胸いっぱいに吸い込み、目と耳で自然を取り込む。
そんな一つ一つのアクションが、私の身体中に喜びを運んでくれるからです。
しかし、最近の登山者を見ていると、少し違和感を覚える事もあります。
それは、登山が目的になってしまっていて、自然を楽しめていないんじゃないか?
そんなふうに感じることがあるからです。
どういうことかというと、山頂までの時間を競うように急いでいたり
また、写真や動画撮影に一生懸命になっていたり。
せっかく自然の中に来ているのに、対人間への意識が強すぎるのでは?
そう感じることがあるからです。
【もっと自然を楽しもうよ!】
そう思うことが多々あるのです。
低山ハイクのススメ
2000m以下の低山には、たくさんの魅力が詰まっています。
八ヶ岳や南アルプスなんかでは体験できない魅力も沢山!
低山だからこそゆっくりじっくり登山を楽しむ。
急いで昇り降りするなんて勿体無い!
スローハイクで、自然とまったり戯れてみてはいかがでしょうか??
山の変化
低山登山の場合、標高の比較的低い位置から登り始めます。
標高100m〜1000mぐらいからでしょうか。
そして、標高500m〜2000mぐらいまで登っていくことになるのですが
この辺りの標高は、とても変化に富んでいて楽しいのです。
標高100m〜400m辺りには里山が広がっています。
人の生活に密接に関わってきた里山は、自然の中で力強く生きる人間の暮らしを感じさせてくれます。
例えば、水田が広がっていたり、神社仏閣がひっそりと現れたり。
自然と人間の暮らしの境界線を味わうことが出来ます。
そして、標高が400mを超えてくると、針葉樹林帯や常緑広葉樹林が現れます。
ここからは、人間の生活感は一気に無くなり、野生動物の息遣いを感じることが出来ます。
渓流にはマスや鮎の姿が見られ、土の香りが林にぷぅ〜んと漂っています。
さらに進み、1000mを超えてくると素朴な落葉広葉樹林帯に出会えます。
ブナやミズナラ、ケヤキなど様々な木々が共に暮らしている姿を目にすることが出来ます。
この辺りになってくると、明らかに気温が下がり、いよいよ山頂間際に迫ってきます。
さらに1500mを過ぎてくると、常緑針葉樹が現れます。
ハイマツやトウヒといった、登山ではお馴染みの木々たちが現れると、一気に空が開けてきます。
このように、山頂に向かうにつれ、森の雰囲気が変わっていく様子を楽しめるのです。
樹皮ハンドブック
この本は、樹皮で詮索できるので簡単で楽しめます!!
山に行くと、いろいろな疑問が自然と湧いてきます。
そんな時、このような掲載ようハンドブックがあれば、楽しみ方も広がっていきますよね!
野鳥を観察する
このように、標高が上がるにつれ植物が変わっていきます。
これは、標高が上がるにつれ気候が変わるからです。
その為、その植物を食べている動物たちの生息域も変化していきます。
その中でも、比較的観察しやすいのが野鳥だと思います。
野鳥は、小さな双眼鏡さえあれば観察することができる野生動物です。
ですので、登山には携帯双眼鏡を持参していってほしいなと思っています。
里山にはスズメやシジュウカラがピチピチと可愛らしく鳴いています。
少し標高を上げていくと、コガラやエナガなんかが枝から枝へ飛び回っています。
更に標高が上がってくると、イワヒバリやホシガラスといった日頃目にしない野鳥にも出会えます。
だからこそ、小さな携帯用野鳥図鑑を持参しておけば、その場で野鳥の名前がわかって楽しいです!
街・の山・水辺で見かける野鳥図鑑
一冊ザックに忍ばせていると、登山の楽しみがグッと高まります!!
今の野鳥はなんだろう?その疑問をその場で解決するからこそ、また見たい!という思いになります。
山の中だと、珍しい野鳥に会う確率も高いので、是非注意して観察してみてください!
落とし物を見つけてみよう!
森には様々な落とし物(うんち)があります(笑)
野生動物は、なかなか身近に目撃するのは難しいです。
しかし、落とし物を調べてみると、どんな生き物が生息しているかわかります。
中には、ついさっき落としたんじゃ?!ってものもあります。
それに、登山道に沿って、小出しに落としていっている様子なんかもわかります(笑)
タヌキがついさっきまでここにいたんだな!
また、鹿が私たちの前を歩いて行っているな!とか
いろいろな想像を働かせて森を観察すると面白いことがわかってきます。
哺乳類のフィールドサイン
こんな本を持って出かけると楽しいですよ!!
足跡や爪痕、うんちまで、いろいろな野生動物の痕跡を見つけるのは登山の醍醐味。
一冊あると、日頃の登山もグッと魅力的になります。
自分自身の体と対話する
そんな楽しい登山ですが、山を登るというのは大変な作業である事には変わりません。
しかし、そんな登山だからこそ、自分の体と向き合うチャンスだと思います。
がむしゃらに登っていると、どうしても心拍数が上がっていきます。
そうすると、息切れが起きてしまい、足を上げるのも辛くなってきます。
『なんで私、こんなことしているんだろう?』そう思うこともしばしば(笑)
そんな時は、深く新鮮な空気を吸ってみます。
そして、ゆっくり口から細く息を吐きます。
そうしていると、身体中に新鮮な血液が流れ、リラックスしてきます。
メンタル向上
心拍数もどんどん下がっていき、メンタルも向上していきます。
よし!もう少し頑張ろう!
そう思えるようになってくるのです。
ゆっくり歩みを進めながら、ゆっくり呼吸をする。
そういった経験は、日常ではなかなか経験することが出来ません。
そうしてる内に、頭もどんどん冴えてきます。
頭の先から足先まで、全身に意識が集中していく感覚を味わうことが出来ます。
そして、私を待っているのは絶景です!
絶景を楽しむ
低山ハイクと言っても、山頂からの眺めは最高です!
富士山・アルプスの山々など、雄大な山の姿も一望できます。
だって、富士山に登ると富士山は見れないですからね(笑)
大変だった登りのことも、一瞬で忘れてしまいます。
重い荷物を下ろし、大きく息を吸いながら背伸びをしてみる。
そして、雄大な景色を前にいよいよ大好きなランチタイムです!!
持ってきたお弁当を広げ、温かいコーヒーを淹れ
大自然に囲まれながらのひと時の時間は、どんな嫌なことでも忘れさせてくれます。
この何物にも変え難い幸せがあるから、また山に登ろう!そう思えるんだと思います。
登山と温泉
そして、忘れてはいけないのが登山の後の温泉です!
もう、このコンボが最強すぎて、やめられないです(笑)
温泉は、自然のくれたプレゼントだと思います。
高い山があるということは、地中に断層や火山活動があるということです。
地下火山は、マグマを生み出し、沢山の天然ガスや水蒸気を吐き出します。
そして、山に染み込む雨水と混ざり合い、温泉として地上に湧き出てくるのです。
ということで、山のあるところに温泉あり!
温泉は、登山で疲れた体をほっこり包み込んでくれ、心身ともに癒してくれます。
今まで登っていた山に雨が染み込み、雨水を山が綺麗に濾過してくれる。
そして、その山の源である断層が温かい温泉を生み出す。
そんな温泉に、登山後にゆっくり浸かる。
こんなに自然の循環を贅沢に味わえるアクティビティーが他にあるでしょうか??
自然の宝箱を開けにいこう!
今回は『低山ハイクのススメ』という内容で、低い山の登山だからこその楽しい方を記事にしてみました。
高い山だとどうしてもゆっくり時間を過ごすというのも難しくなってきます。
それに、低山ほど高低差の気候の変化を味わえないという側面もあります。
だからこそ、低山登山ならではの楽しみ方を見つけていきたいなと思います。
自然がくれる様々なプレゼント。
動植物の営み、水の循環、絶景、自分との対話
そんな沢山の魅力の詰まった低山登山。
もっともっと沢山の出会いや経験をして、もっと自然の中に溶け込みたいなと思う私でした。
ぜひ皆様も、登山を通して沢山の贅沢に出会ってくださいね!
ではまた次回。
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