目次
キアシシギの特徴
どんな見た目の鳥?
キアシシギは、名前の通り黄色い脚が特徴のシギの仲間です。
鮮やかな黄色い脚は、とってもキュートですね。
また、少し足が短めなのも愛嬌があります。
しかし、黄色い脚はこのシギだけ!と言いたいところですが・・・
実際は黄色い脚のシギは多く、それで識別するのはちょっと大変です。
(なぜその名をいただいたのだ・・・)
背中は、赤みをおびた茶色で、他の黄色い脚のシギより斑点模様が目立ちません。
また、首からお腹にかかて茶色の縞模様が入ります。
私はこの模様を見ると、ミルク味にパリパリのチョコレートがミルフィーユみたいに挟み込まれたアイスバーを思い出します。(あれおいしいですよね)
つぶらな瞳を縁取る白いアイリングもキュート!
どんな鳴き声?
とっても澄んだ声で、ピュ~~イ~ ピュ~~イ~ ピピピ!と鳴きます。
涼やかで、透明感のある可愛らしい声です。
また、渡りの時も鳴きながら、呼び合うようにして飛ぶようです。
辛い道中、お互いに励まし合っているのかな?
キアシシギの生態
いつみられるの?
キアシシギは、旅鳥です。
シベリア地方で繁殖し、8月頃から南下をはじめ越冬のためオーストラリアへ向かいます。
その途中で、日本に立ち寄ってくれるお客様というわけです。
ウエルカム トゥ じゃぱん!
そして、南半球からロシアに戻る際に、日本でまた一休み。
そういうわけで、日本にやってくるのは春と秋の2回。
つまり、私たちは年に二度、彼らに会うチャンスがあるというわけですね。
日本でちょっと骨休め。
長旅ですもの、ぜひ日本でゆっりしてほしいものです。
どこにいるの?
キアシシギは、日本の干潟や河口、水田などにやってくる旅鳥です。
春の渡りの時期には、内陸部の河原などにもやってきますよ!
キアシシギの食べ物
キアシシギは、浅い岸辺や干潟でゴカイや昆虫、カニなどの甲殻類や小型の軟体動物、小魚、などを食べていますよ。
そして、泥まみれ砂まみれの獲物は、水で洗ってから食べる行動でも知られています。
私も砂浜でカニを捕まえたキアシシギが、ちょこちょこと小走りで波打ち際へかけよって、じゃぶじゃぶとカニを洗って食べている姿を見たことがあります。
大体の鳥が、捕らえた獲物は慌てて食べちゃう感じがありますが・・・砂や泥がついてちゃイヤ!なキアシシギさん。
なんてかわいいの・・・。
数を減らすキアシシギ
キアシシギもまた、近年数を減らしているシギの中の一種です。
幸いまだ絶滅危惧種には指定されてはいませんが、絶滅危惧種入りが懸念されるシギです。
先ほども述べましたが、彼らはシベリアから南半球を毎年往復する旅鳥。
渡りのルート沿いにある、我が国日本、中国、東南アジアなどの干潟や海岸が、どんどんと埋め立てられ・・・休む場所や採餌する場所がなくなっていることが原因といわれています。
干潟は鳥によっても人間にとってもかけがえのない場所。
ラムサール条約!湿地の生態系を守れ! – mililie (関連記事)
私たち人間は、そのことを再認識しなくてはなりません。
そんな中・・・素敵な話もありますよ。
12年連続で日本に飛来し続けているキアシシギがいる!
東京湾の谷津干潟(ラムサール条約登録干潟)には、12年連続でやってきている2匹のキアシシギがいるそうです。
山階鳥類研究所が調査目的で旅鳥にとりつけた、足環から判明したのですが「J2」と「C6」の標識の足環をつけた個体が・・・なんと12年連続でこの干潟に飛来しているとのこと!
旅鳥は、1万キロもの距離を飛ぶ間に立ち寄る場所や目的地を、〇丁目〇番地〇号というくらいの精度で記憶しています。
12年もの間、この2匹はこの谷津干潟をちゃんと選んで飛んできているというわけ。
よっぽどこの干潟を気に入っているんでしょうか?
すごく居心地のいい干潟なんでしょうね。
きっと大事に守られている場所なんですね。
地球6周???
それにしても12年連続ってことは・・・
彼らがシベリアからオーストラリアの約1万キロを12年連続で往復したと考えると・・・ひぃぃぃぃぃ!
24万キロ!!
地球を6周~~~~????
すごい!
ぜひ来年もやってきてほしい!そう願うばかりです。
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR