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【伝統色とトリノイロ】アオバト

目次

アオバト


緑がかった鮮やかな黄色の体色。
嘴は、空色で脚はピンク色。
また、オスは翼に赤紫色がにじむように入ります。
初めてその姿を見たときは、その姿の美しさに目を奪われました。

アオバトは、丘陵地や山の森にすむ森林性のハトです。
全長は33cmほど。
ぱっと鮮やかな体色をしていますので、とても目立つ!と思いきや…
森の緑にすんなりと溶け込むようになじみ、森ではなかなかその姿を見つけることが難しい鳥です。

さて、この美しいアオバトの体色を伝統色になぞらえるなら何でしょう?

私がぱっと思い当たったのは、女郎花色です。

女郎花色は、秋の七草にも数えられる女郎花(オミナエシ)の花の色にちなんだ色です。
黄緑色ですが、やや黄色味が強いのが特徴です。

ここでオミナエシの名前の由来をお伝えしましょう。

オミナエシの「をみな」とは、美しい女性という意味。
「へし」は「圧(へ)す」の連用形ですので、美人を圧倒するほど美しいという意味なんだそう。

そんな女郎花色の体色のアオバトも、見た人が「はあ~美しい」とため息をついてしまうほど麗しい色と姿をしています。
きっと美女も圧倒されるに違いありません。笑

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*伝統色シリーズ
鳥の色は、図鑑や書籍などで端的に表現される場合がほとんどです。
しかし日本には、たくさんの色名が存在します。
「もっとこんな表現はどうかな?」「こっちの色が近い気がするな」そんな気持ちを素敵な日本の伝統色を紹介しながら綴るシリーズです。

*記載の色は色名に対する近似値(おおよそのもの)です。
文献や書籍によって解釈が異なる場合もございます。
またお使いのモニターや端末によって色が違って見えることもあります!

<参考文献>
美しい日本の伝統色 / PIE international / 
日本の伝統色/ 青幻社 /長崎盛輝

横浜市こども植物園 女郎花と男郎花 女郎花と男郎花||ブログ|こども植物園公式サイト|公益財団法人 横浜市緑の協会 (hama-midorinokyokai.or.jp)

女郎花の本来の意味・成り立ちを解説 – 語源由来辞典 (gogen-yurai.jp)

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