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ジョウビタキは、ふり向けば別の顔
イカツイ正面顔
冬の都内の公園や住宅地の庭先に現れる野鳥の中でも、ぱっと明るい蜜柑(みかん)色のボディが目をひいて、みつければウフフと嬉しくなる小鳥。それがジョウビタキです。
スズメより少し小さいけれど、冬のジョウビタキはふっくらもふもふの蜜柑色の体にくるくるとしたかわいいつぶらな瞳でファンの多い小鳥。
案外、人を怖がらない個体も多いので比較的近くで観察できる機会も多い鳥です。
「きゃ~~かわいい~~~~」と見てしまいますが、みなさん、ジョウビタキのお顔を正面からご覧になったことがおありだろうか?
ちょこまかと動くのでじっくり正面から見たことがない??
いや一度写真をとってご覧ください。
ジョウビタキ・・・正面から見ると全くの別人(別鳥)です。
なんと申しましょうか・・・「想像よりうんとホソオモテ」。まあ鳥は得てしてそんな感じは強いですけれど、ジョウビタキを正面顔の「 コレジャナイ感 」は結構スゴイんですよ。
キュートなアイドル系なお顔が振り向いて正面を向いたとたんに一気にVシネマに出てきそうなイカツイ系に。
こ・・・こわい・・・睨まないで~~~~~!
睨んでますね〜怖いですね〜恐怖ですよね〜〜恐ろしいね〜〜
ジョウビタキの特徴
結構気が強い
実際、ジョウビタキは結構気が強い小鳥。繁殖期以外はオスメスは別々に単独行動をしていますが、縄張り意識がとても強く同じジョウビタキを追い払う姿もよく見られます。
先日は、車のサイドミラーに写った自分の姿を威嚇して体当たりするジョウビタキちゃんを見かけましたよ。
その姿はまさに、Vシネに出てくるお兄さんのようでした。「なんやおまえ、どこのくみのもんや!」ってなもんですな。
何を食べてる??
ジョウビタキを観察しているとかわいい顔で芋虫や昆虫をくわえている姿をみかけることがありますが、小さな実をつける木や草の周辺で目撃することも多く木の実も大好きな様子です。
先日は、たわわに実った赤い実(ピラカンサの実)をおいしそうに食べていました。とはいえ、ジョウビタキは果物はどうもお好きじゃないようで、餌台においた蜜柑などには目もくれないんだと近所のおばあさんが言っていました。
例えば、好きでよく食べるのは「イモムシ」なのだそうですよ。
オスとメス
先ほどから蜜柑色のきれいなボディと言っていますが、その特徴は主にオス。メスは他の野鳥の例に漏れずグレーベージュの地味な見た目です。お尻がちょっと蜜柑色なのがワンポイントのオシャレかな?
とはいえ、とってもかわいいのはオスもメスも一緒ですね。
ではまた次回!
【今回使用した画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
【使用した機材】
Nikon D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR