野鳥観察(バードウォッチング)は難しく大変なものと思われている方も多いと思います。
それに、珍しい野鳥を求めて、家から何時間もかかる場所に出掛けて大変な思いをされている人も。
しかし、もっと身近に、沢山の野鳥が生息していますし、身近な野鳥もよく観察するととても魅力的な一面を持っています。
今回は、そんな身近な野鳥10選と題しまして、その魅力を掘り下げてみたいと思います!
よく知っている野鳥の面白い一面や、え?そんなの身近にいるの?って発見なんかあるかもしれません!
![こっちをみるトビ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_3910-2-1024x682.jpg)
目次
身近な野鳥10選
それでは、本当に身近な野鳥から順にご紹介していきますね!
一部同じ仲間は一括りに紹介していますが、ちょっとした違いなんかも解説していますので
その違いを見つけるのも面白いですよ!
是非、野鳥観察(バードウォッチング)の参考にしてみてくださいね!
ではいってみましょう!
1.スズメ
![スズメ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0299-1024x683.jpg)
一番身近な野鳥といえば、やはりスズメですよね!
身近すぎて、ありがたみが薄れているスズメですが、その愛くるしさは野鳥観察界随一のアイドルです!
スズメといえば、イスラエルのシンガーソングライター【J.Lamotta SUZUME】さんは、スズメが好きすぎて自信のアーティストネームにスズメと入れているほど!笑
スズメは、日本全国広く分布していて、いつも簡単に見つかる野鳥というイメージがありますが
登山中や、山でのキャンプ中なんかには見かけることはほとんどありません。
というのも、スズメは人間が暮らしている環境(人間の近く)を好んで生息しているという珍しい野鳥なんです。
ですので、住まいは主に我々人間の家!
瓦の隙間や建物の隙間などに巣を作り暮らしています。
お米や植物の種などを食べて暮らしていますが、なんと桜の蜜が大好き!
桜の花が咲くと、スズメが花をむしっていたりしますが、よく観察してみてください!
花を咥えて、蜜をちゅうちゅう吸っている様子が観察できますよ!
2.カラス
![ハシボソガラス](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_4465-1024x683.jpg)
こちらもとても身近な野鳥です!
どこにでもいる迷惑なやつ!ってイメージの方も多いのではないでしょうか??
みなさんご存知のように、とても頭が良く、車に胡桃を踏ませて中身を食べるって行動も確認されています。
雑食生で、本当になんでも食べるので、住める環境が広いという特徴があります。
その為、どこにでもいる!と思われることになるんでしょうね。
野鳥観察(バードウォッチング)界では、はっきり言って見向きもされません(笑)
しかし、カラスと言っても我々が目撃する(よく見かける)カラスって三種類いるって知っていましたか?
ハシボソガラス
写真のカラスはハシボソガラスという種類のカラスです。
農耕地・河川敷・海岸など開た環境に住んでいるカラスで、少し小柄な印象です。
鳴き声が『ガーガー!』といわゆる私たちがイメーするカラスの鳴き声よりしゃがれていて荒々しい印象。
どちらかというと、カラスの中では珍しい(?)種類と言えます。
田舎ガラスって呼ばれることもありますが、あまり街に出てくるタイプではありません。
ハシブトガラス
都会の方にはこちらのカラスの方が身近だと思います。
ゴミを漁って街を汚すことで有名なカラスです(笑)
ハシボソガラスと比べると大柄で、嘴も太く、おでこがボコッと盛り上がっているのが特徴です。
こちらのハシブトちゃんは、あまり田舎の方にはいない印象。
よく耳にする『カーカー』って気持ちいいThe.KARASUな鳴き声はこの子です。
どこにでもいるイメージのカラスですが、ハシブトガラスはその生息地を減らしていて
日本の南西諸島では、絶滅したと考えられています。
ミヤマガラス
冬に日本に渡来する渡鳥からすのミヤマガラス。
主に、水田なんかにいるのですが、はっきり言って都会にもいます(笑)
体長はハシブトガラスより少し小さいぐらいで、見た目はハシボソガラスに似ているというニッチなやつ。
見分けるには、嘴の付け根が少し白く汚れてる(?)ってところと
ハシボソガラスにしては額が少し盛り上がってるな。ってところぐらいです。
しかし、冬にしかいないカラスですので、是非見つけていただきたいなと思います。
カラスと言っても、いろいろな種類がいるんですよね!
その生息地や行動パターンも違いますので『なんだカラスか』と思わずに
じっくり観察してみてください!
ハシブトガラスはジャンプするけど、ハシボソガラスは歩くとか
いろいろな違いがあって楽しいですよ!
3.ハト
![ハトの群れ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_4446-1024x683.jpg)
ごめんなさい!ハトのいい写真が見つかりませんでした!(笑)
キジバトのアップがあったはずなんですが、ごめんね鳩ちゃん!!
日本では平和の象徴のハト!
公園なんかに必ずいて、おじさんなんかがパン屑をあげていて、餌もらい慣れてるから
餌くれ餌くれ!と近づいてくる鳩です。
そんな、なんも珍しくもない鳩ですが、実はなかなか奥深い種類なんですよ。
日本で主に確認できるハトは六種類ぐらいいますが、そのほとんどは簡単には見つかりません.
先ほどのスズメもそうでしたが、人の近くを好む野鳥もいれば、極端に人目を避ける野鳥もいるのです。
また、同じ種類でも、公園生まれの個体と山生まれの個体では人との距離感が全く違いますので
この前公園で会った時は近くまで近づけたのに、山で会うと妙にすぐ逃げるな
ってことがよくあります。
人の近くにいるハトはドバトとキジバトの主に二種類です。
と言ってもドバトは人間が交配で作り出した家禽で
伝書鳩や平和の象徴式典での放鳥などした鳩が野生化したものです。
家禽は野鳥じゃない!という意見もあり、ドバトは野鳥扱いしないという考え方もあります。
その為、キジバトの方がありがたがられている印象ですね。
私個人的には、キジバトのあの顔立ちよりも、土鳩の嘴付け根の白いロウ膜がかわいいなと思っちゃいます!
4.ヒヨドリ(バードウォッチング初心者におすすめ)
![バードウォッチング初心者におすすめのヒヨドリ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC00869-1024x683.jpg)
なんでも野鳥観察(バードウォッチング)界の嫌われ者ナンバーワンという称号があるヒヨドリ。
私個人的には『なぜ?』と思っちゃうのですが、こんなにかわいいのに??
色味がとても美しく、写真映えする野鳥です!
よく見かけるので、野鳥撮影の始めた方は是非ヒヨドリを撮ってみてほしいなと思います!
ヒヨドリが嫌われている理由としては、その気象の荒さがあるんだと思います。
とても仲間意識が強く、縄張り意識も強いので、自分達の縄張りに他の野鳥が入ってくると
『ぎゃー!ギャー!』と気が狂ったように喚き散らします。
せっかく野鳥をゆっくり観察したいのに、ヒヨドリが全部追い返す!なんてこともしばしば(笑)
しかし、その特徴がすごく面白くて、ヒヨドリの騒いでいる時は珍しい野鳥がいるってこともよくあります。
ヒヨドリがギャーギャー騒いでいたら、じっくりヒヨドリの動向を観察してみてくださいね!
5.ムクドリ
![ムクドリ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_3274-1024x683.jpg)
街の街路樹に大量に群がり『ジャージャー』と大声で鳴いているムクドリちゃん。
その為、人間には大いに嫌われている印象です(笑)野鳥観察者にも(笑)
しかし、よく見るととても可愛らしい野鳥で、この鳥も写真写りがいいなといつも感じます。
飛ぶ姿が少し独特で、翼を前方に広げてアグレッシブに羽ばたきます。
是非ムクドリのファンが増えてほしいなと思うのですが托卵という習性があります。
わー!この話するとまたムクドリのファンが減ってしまうー!
と言っても、カッコウのような多種を蹴落としてってほどはエグくないようね。
と言うのも、巣を作れなかったムクドリは同種の巣に自分の卵を産み落として、ついでに子育てをしてもらいます。
もちろん、その時に巣がいっぱいなら、他の雛を巣から落として。。。
あー!こんな話しか出てこないー!
とても綺麗な青色の卵を産みます!
6.シジュウカラ(バードウォッチング初心者に人気)
![バードウォッチング初心者に人気のシジュウカラ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC00790-2-1024x683.jpg)
良いくみかける野鳥の中でもトップクラスにかわいい!シジュウカラ。
ツピツピと可愛らしい鳴き声で、数匹から数十匹ほどの群れで行動し
木から木へ飛び回りながら、本当に可愛らしい表情を見せてくれる野鳥です。
このシジュウカラ、なんとシジュウカラ語を話しているのだとか!
ツピツピチーやチーツピツピなど、細かく響きの順番や強弱で
いろいろな意味を伝え合っていると言うことが分かっています。
群れで行動していることが多いので、コミュニケーションの様子を観察しても面白いですよね!
野鳥観察(バードウォッチング)初心者に特におすすめの野鳥です!
7.メジロ
![メジロ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_4834-1024x683.jpg)
有名な野鳥ですが、なぜか鶯(ウグイス)に間違われるメジロちゃんです。
鶯色と言いますが、本家ウグイスは茶褐色で、私たちの想像する鶯色はこのメジロの色ですよね(笑)
![鶯色のメジロ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC09518-1024x683.jpg)
体長は12cmと日本の野鳥の中では3番目に小さな小鳥です。
しかし、上の写真でも分かるように眼光鋭く、なかなか喧嘩っ早い性格です。
自分の体長の2倍以上もあるヒヨドリにも果敢に向かっていきます!
縄張り意識の強いヒヨドリですから『家に入るなギャー!』と喚き散らすのですが
小さな小さなメジロも『うるせい!チーチー!』と一歩も引きません。
そんな、野鳥界の仁義なき戦いの中心で奮闘する野鳥です。
8.カワセミ(バードウォッチングで大人気)
![カワセミ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_1210-1024x683.jpg)
野鳥界のアイドル!美しい羽色のカワセミも意外と身近な野鳥です。
イメージでは、渓流の水の澄んだ場所に生息していると言った感じですが
意外と市街地のクリークや都心の公園の池など、身近な場所に多く生息しています。
ハトの時にも書きましたが、この野鳥は人に慣れている個体と慣れていない個体の差が激しい
そんなイメージのある種類です。
都心の公園に住んでいるカワセミは、人が3m以上近づいても気にもしない個体もいます。
しかし、人のあまりいないような場所に住んでいるカワセミは、15~20m以上近づくのは困難です。
カワセミが観察したい方は、家の近くに大きな池のある公園なんかを探してみるといいかもですね!
9.トビ
![トビ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC00661-1024x683.jpg)
最も馴染み深い猛禽類のトビ(トンビともいう)
よく『ピーヒョロヒョロ』と言う鳴き声とともに、羽を広げて優雅に空を漂っています。
本当に飛ぶのが上手なタカですが、体長は意外に大きく59cmもあります。
タカ目(タカ類)は最初なかなか見分けるのが難しく、どれをみてもトビに見えてしまうのですが(笑)
大きさや、羽の色、尾羽の形など、よく観察していると違いがわかってきます。
このトビは、羽を広げた時に羽の一部が白いのが特徴。
タカ類の中でも大型な方なので、近くで観察できればその迫力はびっくりしますよ!!
バードウォッチングの楽しさが気軽に十分に味わえる野鳥です。
10.ハクセキレイ
![ハクセキレイ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC00221-1024x683.jpg)
よくコンビニの駐車場にいる白くて可愛らしい野鳥のハクセキレイ。
尻尾を上下にピクピクさせながら歩いている様子が本当にかわいい野鳥です。
なんでコンビニにいるの?と思う方も多いと思うのですが
ハクセキレイは小さな昆虫を食べていて、コンビニの電灯に集る虫を食べたり
私たち人間の食べ残したお菓子の屑なんかを食べているのだとか!
同種にキセキレイと言う黄色いセキレイと、セグロセキレイと言う黒いセキレイがいますが
この二種は主に河原に住む虫なんかを食べていて、河川敷なんかで目撃できます。
飛ぶ姿も可愛くて、フワッと浮いては沈みまたフワッと浮いては沈みと
ちょっとぎこちなく飛ぶ様子も野鳥観察(バードウォッチング)していて楽しポイントです!
野鳥観察(バードウォッチング)を始めよう!
いかがでしたでしょうか?
本当に私たちの身近にいるバードウォッチング初心者におすすめ野鳥10選を選んでみました!!
ほとんど皆さんご存知の野鳥だったと思うのですが
意外と知らないことが多かったんじゃないでしょうか??
スズメ一匹でも、ずっと観察していたらいろいろな発見やかわいい表情を見せてくれますし
その近くには、珍しい野鳥が潜んでいたり、人間との関係性なんかも見えてきたり!
双眼鏡一つ買えば始められる趣味ですし、是非野鳥観察を始めてみてほしいなと思います!
↓私の使っている双眼鏡はこちら!
ちょっといい双眼鏡はこのぐらいの金額はしますが
これだけで気軽にバードウォッチングが始められますし
多くの日頃目にできない世界が待っていますよ!
ではまた次回。