今では、月に3回は山に行かないと気が済まなくなりました。
一時期は週2回行っていた時もあるほどです(笑)
山にどっぷりハマっている私ですが、初めての登山の日はドキドキワクワク。
あの興奮した思いや、あの辛かった出来事をいまだに鮮明に覚えています。
そんな私の体験談。
初めての登山エピソードを今日は記事にしてみたいと思います。
これから登山を始める方は是非参考(?)にしていただけたらと思います。
経験者の方は是非笑ってください!
目次
初めての登山
【序章】
『登山に行こう!』そう相方に言われたのがきっかけでした。
それまで、登山のトの字も知らなかった私は、興味深さ半分、怖さ半分。
とにかく、これは下調べをした方がいいな!と思ったのを覚えています。
まずは、登山初心者本を3冊ほど購入し、仕事の合間に読み込んでみました。
必要な道具。。。必要なウェア。。。登山のマナー。。。
その過程で、私が感じたのは【登山舐めたら死ぬぞ!】ということです。
こりゃキチンと道具を揃えて、遅くとも16時までには下山(冬だったので)
遭難にも備えて準備しておかなきゃ!など、もう大変!
ということで、近くの登山ショップに出かけ、一通り道具を揃えることになりました。
- 30Lのザック
- 登山靴(ハイキングシューズ)
- ストック
- ウェア一式
- コンパス
- 地図
- 非常食
- ヘッドライト
- サブバック
- 水筒
多分、こんな感じだったと思います。
とにかく、本に書いてあったものを全部用意して(もちろん安いものを)
万が一がないようにと意気込んだのを覚えています。
初めての登山前夜
ショップのお兄さんに色々話を聞いていると、どうも登山靴は歩きにくいとのこと
『いきなり山で下ろすのも不安だな』と思った私は
とりあえず、近くの公園を散歩してみることに!
靴だけじゃなんだと、一応買ったウェアに身を包み
重さになれておきたいと、当日もっていく予定の荷物を背負い
つまり、当日と同じ格好で、夜の公園に向かったのです。
(なぜ夜かというと、ヘッドライトを試したかったから!笑)
もう不審者ですよね(笑)
大きな荷物背負って、ストック持って、ヘッドライトで歩いているんですから。
しかし、明日は早い!早朝4時には起きて、5時には家を出なきゃ!
ということで、入念に準備を済ませ。
その日は早く眠ったのでした。
当日
30Lのザックいっぱいに荷物を詰め、早朝から向かったのは!
高尾山
日本一の来山者を誇る関東一有名な山です。
しかも、6号路という中級者クラスのコースに挑みます!
もう、ドキドキです!
薄暗がりの中、一応ヘッドライトをつけスタート!
ちらほら、他の登山者もいるものの、まだ早いせいか静かな山に入山したのでした。
うわー!空気が綺麗!
水も綺麗だし、山の木々も美しい!
あ!追い抜かれそうだぞ!
他の登山者にあったら挨拶しなきゃ!
『おはようございます!』
『あ。おはようございます』
そんなこんなで、私の初めての登山はもう夢心地!
こんな素晴らしい世界があったなんて!
キラキラした景色の山を、じわじわ登っていきました。
30分に一度は行動食を食べなきゃ!
1時間に一回はちょい休憩。
など、いちいち本に書いてあった通りに注意深く登っていきます。
【異変】
半分を過ぎた頃でしょうか?
ちょっと、周りの様子が違うことに気がつき始めました。
ん?あの人妙に軽装だぞ?
あの人なんか、コンバースで登ってない?
ん?!みんなザックが小さくない?
なんか、気合い入れて重装備なのは私たちだけなのです。
あれ??
なんかわたしたち浮いてない?
そう、高尾山は観光地。
登山と言っても、スニーカーで登れる山。
遭難の心配も、非常食の準備も、地図やコンパスも
そんなの必要のない山だったのです。
そうとも知らずに、山頂にたどり着いたわたし達。
山頂にある蕎麦屋に入って早めの昼食をとりました。
そのお店でも、私は信じられない光景を目にするのです!
登山常連さんっぽい出立ちのおじさん2人が
なんと!ビールをたらふく飲んでるではありませんか!!
山を舐めるなー!
と心の中で叫びつつ。
上級者はすごい!と妙な敗北感を感じ。
そそくさと蕎麦を啜り、いそいそと茶屋を後にする我々。
まだ、登山は終わっていません!
そう下山があるのです!!
【下山】
下山は5号路〜4号路〜2号路と、なんとしても1号路を迂回する我々。
『舗装された道なんて登山じゃねー!』と不必要な登山愛を発揮!
ストックを前に着きながら、足はその後。と一夜漬けの登山技術を駆使し
半分ほど下山したあたりで、また異変が。。。
膝が痛い!
あの痛みは、今でも鮮明に覚えています。
膝が痛くて一歩一歩が地獄のようです。
こんなことなら意地を張らずに1号路で下山すればよかった!
(今思うと、1号路の方が膝への負担は大きいと思いますが)
私の登山初陣は、こんな甘く切ない思い出だったのです。
帰宅後
反省会です。
今日の問題点を相方と一緒に考えます。
なんか、荷物が大き過ぎたと思う。
ザックは、もう少し小さいものでいいんじゃ?
下山はもっと勉強しなきゃね!
温泉はすごくよかった!
など、次の登山に向けて、もっとレベルアップしようと話し合うのでした。
今思うと、本当に馬鹿だなぁとおかしいのですが(笑)
当時はもう一生懸命で、その後行った陣馬山でも金時山でも
毎回、毎回必死になって登っていたのを思い出します。
初めて行った百名山。
初めて行った雪山。
初めて行った八ヶ岳。
毎回、必死になって考えて、無我夢中で登山に向き合ってきました。
決して山を舐めてもいいというわけではないのですが
登山初心者本やショップの店員さんの言ったままに道具を揃えると
かなりオーバースペックだったなと思います。
最初は、みんな口を揃えたように30Lのザックで!と言っていましたが
今では、低山ハイクなら13Lのザックで出かけています。
そういうリアルな情報ってなかなか出てこなかったんですよね。
しかし、そんな初めての登山があったから、今の私があると思います。
本当に本当に山が好きになり、毎回新しい発見を持ち帰る。
そんな日々は、この高尾山から始まったんだなと思います。
次はどの山に行こうかな?
私と登山の関係は、もっともっと長く続きそうです。
ではまた次回。
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