目次
アオジ
アオジを見ようと森にやって来たコアラ。
鳴き声を探したけれど、なかなか見つかりません。
アオジさんはどこで見られるのかな?
アオジの特徴
青くない「アオ」ジ
まず、アオジときいて、ルリビタキのような青い鳥を想像する人もいるかもしれません。
しかし、リルビタキのような美しいブルーの羽根を想像していると・・・
実際のアオジを見たときに少し驚くと思いますよ。
だって・・・青くない。
つか・・・地味!!!!!
確かに確かに、ルリビタキを想像してからアオジを見ると、その地味さにちょっと面喰う人が多いようです。
頭部が緑がかっているため(特にオス)、アオジと呼ばれるようになったようです。
看板に偽りあり!と言いたいところですが、
緑をアオと呼ぶのは、昔の日本ではよくあったようです。
実際、信号機だってアオ=緑ですもんね。(子供の時不思議でしたもんね)
スズメとよく似た鳥
アオジは、大体全長が16cmくらいと言われています。
スズメよりちょっとだけ大きいかな?
全体的に地味な印象の鳥ですが、よく見るととてもきれいなカラーリング。
雌雄同色と言われますが、実際は、オスのほうが黒味が強いので力強い感じがします。
(オスは顔の中心-目のまわりあたり-がサングラスかクマのように黒っぽいです)
また、メスは茶色みが強く黒味が少ないので優し気な印象がします。
加えて、クチバシはピンク(脚も)でとってもかわいいです。
そして、特徴的なのが首元から胸、お腹にかけてのややグリーンがかった黄色!
シックですがとっても素敵なカラーリングですね。
一目見て、「わ~~~~かわいい~~~~~!!」とテンションが爆上がりするアイドルタイプの鳥ではないかもしれませんが
双眼鏡で覗いていると、じわじわ可愛さがにじみ出てくるタイプの地味カワ系の鳥だと思います。
ちょっとずんぐりした印象の小柄の鳥で、愛嬌もあり見ていてとてもかわいいなと感じます。
いい声で鳴く!・・・らしい??
アオジは、いい声で鳴く!というので有名な鳥です。
しかし、普段は、藪の中で「チッ」「チッ」とかすかな声で小さく鳴いています
ところが、実はもっとのびやかに~美しく鳴くことができるんです。
チョッピッ チリリ~~~♪
とまるで歌うようにのびやかに鳴きます!
しかし多くの人たちはなかなかそれを聞くことができません。
なぜなら、それは夏限定だから!!
なかなか聞けないアオジの鳴き声
アオジは、関東以西の平地では冬鳥。
秋から冬にかけて、草むらや葦林、藪などでに生息します。
高い樹木の上にいるというより、低い藪の中にいることが多いです。
関東の公園や郊外の草むら、低山でもみることができますよ。
そして夏は、関東以北の山地や北海道などに生息します。
さらに、さえずりの時期は夏限定。
(さえずりは、繁殖期にオスが縄張り主張のために行う行動です。)
ですので、多くの地域(関東から下)ではこの可愛らしいのびやかなさえずりをきくことがなかなか難しいというわけ。
もしあなたがアオジの美しいさえずりを聞いてみたいと思うなら、夏場の北海道に出向いてみるのも手かもしれませんね。
何を食べてるの?(アオジの餌)
彼らは植物の種や木の実などを食べています。
しかし、時には小さい昆虫などを食べることもあるようです。
アオジ観察のポイントは?
目線は低く
先ほども書きました通り、アオジを観察したい場合は冬場に藪や低木の林がある場所を探すのがいいでしょう。
どちらかというと、高い樹木の上などではなく低い場所に生息している鳥です。
だから、目線は低くが鉄則!
静かに・・・そして、かすかな声を聞き逃さない
そして、藪やススキの林、低木のしげみなどの横を通りかかるとき・・・
「チッチッチッ・・・」とかすかにはかなげな声が聞こえたらそれはアオジかもしれません。
まさに、「虫かな?」とさえ思うくらいのかすかな鳴き声です。
(しかし、冬場には虫は鳴きませんので違うことはすぐにわかるんですけどね)
もし、その声が藪の奥からかすかにきこえたら、じっと待ちましょう。
こわがりな小鳥
確かに、アオジは少し臆病な鳥です。
つまり、警戒心が強め。
藪の中にいて、なかなか姿を現してくれません。
しかし、じっと待っていると地面に落ちている草の種や木の実をついばみに姿を現します。
藪の中にいると、なかなか観察や撮影がしにくいですもんね。
地面に餌をついばみに現れたら、野鳥観察のチャンス到来。
私も彼らを見るときは、地面にいるシーンが多いですよ。
私たちがじっと脅かさずにいたら、リラックスして餌をついばむところを見せてくれるはずです。
臆病な鳥なので、くれぐれも追いかけたり怖がらせたりしないことが大事です。
そっくりさんに惑わされるな!
そして、この鳥にはそっくりの野鳥が存在します。
それはノジコ!
形も色もそっくり!
例えば、これ、試験に出たら絶対に引っ掛け問題か!ってくらい似ています。
しかし、見分けるポイントはアイリングと模様。
ノジコはアイリングがハッキリしています。
アイリングというのは、わかりやすく言うとメジロのあの白い目のまわりの部分。
それがノジコは目立ちます。(メジロほど太くはないけども)
確かに、アオジにもアイリングはあるんですが、ノジコほどは目立ちません。
また、アオジは胸からから横っ腹のあたりに黒いライン模様があります。
しかし、ノジコは胸は無地。
ここで見分けるのがわかりやすいポイントです!
まとめ
というわけで、今日は地味だけどめちゃんこかわいいアオジちゃんについて書きました。
控え目で目立たない野鳥ですが、バードウォッチングが好きな方には人気な鳥。
とってもかわいい子なのでぜひ機会があれば観察してみてください。
そしてこの鳥も、地域によっては絶滅危惧種となっています。
どんどん個体も減っているようです。
確かに、藪や林ってどんどんなくなっていっていますからね。
住処や餌がなくなると、居場所をなくしてしまうわけです。
人の目になかなか触れない場所で、そっと生活をしている鳥です。
その一方で人間は悪気なく、さらに知らず知らずのうちに、彼らの生活を破壊する場合があります。
要するに、小さな命のその生活の場を奪ってしまわないように、私たちはもっと気をつけなくてはならないなと
そう野鳥観察に出かけるたびに思います。
関連記事
野鳥撮影のマナー!絶対に守って!完全マニュアル – mililie
バードウォッチングの始め方!揃えるべき道具編 – mililie
今回使用した画材・機材
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR