目次
キンクロハジロ
え?なに?あの鴨???
湖で、なんだかカッコイイ鴨を見つけたコアラ。
さて、イケメン鴨を一緒に観察してみましょう~。
キンクロハジロの特徴
ディープインパクトな鴨!キンクロハジロ
キンクロハジロは冬の池で、ひと際キャラの立っている白黒のカモです。
はじめて見た人は誰もが
「わ!なんか!すごいのいる!!」
とテンションが上がること間違いなしの鳥ですよ。
私はミコアイサを初めて見たときにもテンションが急上昇しましたが、このキンクロハジロの初見の際もかなり興奮しました。
だってずるいよ、このビジュアル!
白黒のボディになんだかヒトっぽくもある金色の目、そして・・・キザな後ろ髪!
そして、まるでちょっとチャラいお兄さんのようでもあるその容姿。
一度見たら忘れられない鳥であることは間違いありません。
名前の由来
また、容姿もですが、まずは気になるその名前。
キンクロハジロって~~~なんなの~~~~~~???
なんの呪文なの~~~~~~????
しかし、分解して考えるとよくわかる名前の由来なのです。
金色の目をもった、黒い色の、羽根に白い部分が目立つ奴。
キンクロハジロ=金黒羽白!
さ~~~もう忘れないぞ~~~~~。
キンクロハジロの特徴
では、キンクロハジロの特徴を改めてまとめてみたいと思います。
大きさはだいたい40~50cmくらい。
白黒の2色のカモで、金色の目と、ふさふさのイケメン風冠羽がポイント。
また、クチバシがブルーがかったグレー(先端のみ黒)でとてもきれいですよ。
ただし、この特徴はオスのみ。(例によって・・・)
キンクロハジロのメスは、色も茶色がかった色をしています。
また、メスにも冠羽がありますが、オスに比べて短めというのもポイントです。
全体的にちょっと頭が大きいというか、ずんぐり系のシルエットでほかのカモとはまた違う愛嬌があります。
そっくりさんもいる!
また、こんなキャラの強いキンクロちゃんですが・・・よく間違われるそっくりさんがいるのでご紹介しますね。
それはスズガモというカモ。
白黒で金色の目、そしてブルーグレーのクチバシ。
しかもメスは茶色がかっているという・・・なんだそっくりすぎないか???と思いますが・・・
しかし決定的な違いがあります。
それは、冠羽!
スズガモさんには、あのちょっとキザっぽい冠羽がついておりません。
なので、なんかインパクトは薄め。
キンクロ氏を発見した時ほどの「うわ!!!」っと感は薄いです。←個人的感想です
あのちびまる子ちゃんの花輪君みたいな頭髪の有無は結構大きいですわ。
また、背中が黒いのもキンクロさんの特徴です。(オスの場合)
もし、どっちかな??と思ったら「冠羽」と「背中の色」をチェックしてみてくださいね。
キンクロハジロの生態と観察ポイント
いつ見られる?どこにいる?
キンクロ氏は、シベリアなどで繁殖後、冬になると暖かい場所に移動してくる鴨。
日本にも冬鳥として渡ってくる鴨です。
湖畔や河口付近、海岸などわりと広い範囲で観察することができますよ。
また、先ほど似ている鳥として紹介したスズガモも冬鳥。
しかし、スズガモはどちらかというと海辺に多く見られます。(内陸部の湖などにはあまりいない)
鳴き声は?
さて、見た目のインパクトが強いので、聴覚より視覚で発見することが多いキンクロハジロ。
どんな声で鳴くのかな??とお思いですか?
キャラが強いビジュアルですもの、きっとお声も・・・と思いますが、キンクロ氏の鳴き声は結構小さい。
よく耳を澄ましていると、とてもか細い声で「ぐぇ~ぐぇ~~」「きゅっ!きゅ!」と鳴いているのが聞こえます。
何を食べているの?
キンクロハジロは雑食性。
なので、水草や甲殻類、両生類や昆虫などいろいろ食べます。
また、以前記事にしたミコアイサと同じで潜水型のカモ!
ミコアイサはワープする!その生態は?【イラストと画像あり】 – mililie
つまり、お尻だけ水面に出したまま餌を探す鴨とはちがい、完全に潜って餌をとるタイプのカモです。
10m近く潜れるというからすごいですね。
まとめ
というわけで、個人的には冬場の水辺のディープインパクト大賞であるキンクロハジロについて書きました。
冬鳥なので、見られるのは冬限定!
ぜひ!冬の間にあのイケメンぶりを目撃しにバードウォッチングに出かけてください。
また、集団で泳ぐ様はなかなかのイケメン集団ぶりで、たまりませんよ。
それにしても、春はうれしいけれど、野鳥観察のハイシーズンの冬が終わってしまうのが少し切ない気持ちになりますね。
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR