目次
カシラダカ
林でスズメに似た小鳥を発見!
あれは、カシラダカかな・・・それともホオジロさんかな?
違いが判らなくて困っちゃうな。
コアラと一緒にカシラダカの生態とホオジロとの違いを見てみよう!
カシラダカの特徴
頭(カシラ)が高い??
カシラダカはその名前の通り、頭が高くなる鳥。
つまり、緊張すると頭頂部の羽毛が三角形の山形に尖るので、そう名前がつきました。
ちなみに、緊張で頭頂部がこんもりとする鳥はこの鳥に限ったことではありません。
なので、なぜこの鳥だけがそう呼ばれるのかは謎ですね。笑
スズメに似てる!
さて、彼らはスズメによく似た色柄の鳥です。
さらに、全長は約15cmくらいですのでスズメとあまり変わらない大きさです。
また、ホオジロともそっくりで、バードウォッチングの際に「ん?ホオジロ?それとも・・・」と一瞬悩んでしまう鳥でもあります。
色柄も似てるし、ホオジロも緊張すると頭頂部がこんもりするので本当に紛らわしい。
ちなみに、カシラダカとホオジロを見分けるポイントは・・・
カシラダカは白いお腹、ホオジロは赤茶っぽいベージュ色と覚えておくといいですよ。
夏と冬で見た目が変わる。
カシラダカは冬場は、雌雄ほぼ同色です。
少し違いがあるようですが、見分けをつけることは結構困難です。
頭部は茶色、眉斑はベージュホワイト、体は赤茶に黒の模様、喉からお腹にかけては白、側面は茶色の斑点があります。
しかし、夏になるとオスはがらりと雰囲気を変えます。
なんと!オスは、夏になると頭が黒くなるんです。
また、眉斑と頭のとっぺんは白くなります。
これは結構なイメージチェンジ!
ちなみに、メスは衣替えなしです。
やはり野鳥界では、オスのほうが着道楽が多いですね。
カシラダカの生態
冬鳥
カシラダカはシベリアなどで繁殖し、冬に日本にやってくる冬鳥。
普段は、数十羽からなる大きなグループを作って生活していますよ。
何を食べているの?
さて、彼らは何を食べているのか?
彼らは雑食です。
地面に落ちている植物の種子や小さな昆虫などを食べていますよ。
なので、地面に近い場所などにいます。
つまりは探すときは、目線を低くしたほうがいいということですね。
どこに住んでいるの?
先ほども述べましたように、カシラダカは冬鳥。
日本では九州以北ほぼ全域で見られる鳥です。
あまり鬱蒼としていない日の入る森や林、また湖畔の葦原や草地、河原などに群れて生活をします。
どんな声で鳴くのかな?
草地の藪や低い木の上からかすかに「チッ チッ」と聞こえてきたら、それはカシラダカかもしれません。
とてもか細く、甲高い音でかすかに鳴いていますのでそっと耳をすませてくださいね。
しかし、さえずりは結構派手!
春先になると、ヒバリに似たにぎやかな声で鳴きますよ。
しかし、ヒバリほどハッキリクッキリとした鳴き声ではなく、抑揚もヒバリの鳴き声ほどないのが特徴ですよ!
観察のポイント
カシラダカは冬鳥ですので、やはり冬場の観察がお勧めです。
葦やススキの林などから「チッ チッ」とかすかな声が聞こえていたら、彼らがいる合図かもしれません。
しかし、こういう場所に住む野鳥の多くがそうであるように・・・藪にいる鳥はとにかく出てこないので観察がしずらいのも事実。
鳴き声から、たくさんいることは分かっているのに全然姿を認識できないこともままあります。
そういうときは・・・やっぱりそっとじっと彼らが出てきてくれるのを待つ!のが一番です。
バードウォッチングは忍耐強さも大事ですね。
でも出会えた時の感動はまたひとしおですよ。
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR