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コジュケイ(小綬鶏)
チョットコイ!チョットコイ!
ん?こっちにちょっとおいでよ!!ってコアラを呼んでる声がするよ。
誰が呼んでるの?
声のほうに行ってみたけど誰もいないね・・・。
コジュケイの特徴
ぽってりキュートなボディです
コジュケイ(小綬鶏)は全長30cm弱と割と大きな野鳥です。
ちょっと丸っこいハトってかんじの大きさです。
背中は灰褐色、お腹はオレンジがかったクリーム色に赤茶色の斑点入り。
そして、胸と眉斑はブルーグレー。
また、首のあたりは美しいオレンジ色です。
結構派手なカラーリングの鳥でぽってりとしたシルエットがとても可愛らしい鳥ですよ。
オスとメスの見分け方
コジュケイは雌雄同色。
同じ色、同じ柄なので見分けにくいです。
しかし、見分けるポイントはちゃんとありますよ。
それは、距爪(蹴爪=ケヅメ)の有無です。
距爪とは、脚の後ろ側にある突起のこと。
距爪があるのがオスでないのがメス!
雌雄同色!しかし、これを知っていれば見分けるのは案外簡単ですね。
ちなみにそっくりなキジさんは、雄雌ともにケヅメがあります。
チョットコイ!!チョットコイ!!
またコジュケイの鳴き声は、とても大きいことで有名です。
「ビィッググイッ ビィッググィッ」と大声でけたたましく何度も囀ります。
昔の人はこの鳴き声が「チョットコイ チョットコイ」ときこえたようですよ。
ふむふむ。たしかに「チョットコイ!」
臆病さんのビクビク系
また、チョットコイ!チョットコイ!と激しく呼ぶわりには・・・とても臆病なため、なかなか姿を見せないことでも有名です。
しかし、場所によってはすっかり餌付けされていて、人を怖がらない個体もいるようですよ。
*野鳥への餌付け問題についてのブログはこちら
【餌付け問題】野鳥(野生動物)への餌付けは正義か? – mililie
コジュケイの生態
どこに住んでるの?
コジュケイは中国南部と台湾そして日本に生息しています。
そして、日本へは1900年代初頭にペットとして持ち込まれました。
さらに、1918年に東京でペットとして飼われていたツガイが逃げ出して、その後野生として日本の地に定着したと言われています。
なんと!コジュケイは外来種だったんですね。
今で言う、ワカケホンセイインコみたいな子です。(緑色のインコです。ほんとにあちこちで見ますね)
現在、日本では低山や里山、民家に近い雑木林や農耕地など明るい灌木の多い場所に住んでいます。
そして、灌木(低く茂る木)の茂みの下に住んでいるので、なかなか姿が見にくいのはそのせいもあります。
何を食べてるの?
コジュケイは雑食性の鳥です。
昆虫や植物の種、地面の中にいるミミズなどをつっついて食べています。
繁殖
彼らは5月~6月頃に産卵します。
そして、生まれた子供は、周囲の環境になじむような茶色で目立たない容貌ですよ。
しかも、コジュケイの子は生まれてすぐ毛が生えそろっており、数時間後には親のあとをついて歩き回ることができるそうです。
う~~ん おっとな~~!
観察のポイント
朝にGO!
コジュケイは基本的に年中観察できる野鳥です。
しかし、彼らは臆病な上に、灌木の茂みに住んでいてなかなか姿が見えにくい鳥。
観察するのは、少しの運が必要かもしれません。
しかし、あの「チョットコイ!!」が聞こえたら「この辺にいますよ」の合図です。
声が聞こえた場所の近くに開けた場所がないか探してみましょう。
そして・・・朝に再訪してみましょう。
きっとそこで、朝ご飯を探すコジュケイたちを見ることができると思いますよ。
もしその日に出会えなくても、通って地道に探してみることをお勧めします。
まとめ
さて、今日はコジュケイについて書きました。
野生のコジュケイは臆病で少し観察することが難しい野鳥ですが、わりと人の暮らしの近くにいる鳥でもあります。
野鳥観察で大事なのは時の運!
バードウォッチングでお目当ての野鳥が見られないと、躍起になってしまう人もいるかもしれません。
そういう気持ちは野鳥を追いかけまわすような行為にもつながり、野鳥へのストレスも増えます。
しかし、やっぱり野鳥観察は時の運 という側面が多大にあります。
今日は、なんだか野鳥に出会えないな~~って日もありますが、それはそういう日です。
心の余裕でたのしい観察
また、鳥は生き物。
当たり前じゃないの!と思う人は多いでしょうが、撮影や観察に熱中するあまり・・・結構人間本位に考えてしまってそれを失念しやすいのも事実。
生き物ですから・・・出てきたいときもあれば、そうじゃない日もありますよね。
もし、その日にお目当ての鳥に出会えなくても、周囲を見回せばたくさんの野鳥がいます。
「今日はお目当てには出会えなかったけど、他の野鳥を観察しよう!」その心の余裕をもってバードウォッチングにでかけましょう。
時の運!
そう考えると、出会えた時の感動はまたひとしおですよね。
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR