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【登山靴の種類と選び方】初心者にわかりやすく解説!

登山靴ってちょっと専門的で、どう選んだらいいのか分からない!
私は最初そう思っていました。
また、一足目は買ったものの、この靴でどこまで通用するんだろう?
どのように使い分ければいいんだろう?
そんな疑問を感じていたのを思い出します。

今回の記事では、大まかに登山靴の種類と、その選び方について
初心者の方向けに記事にしてみたいなと思います!

目次

登山靴の特徴

登山靴は大切な相棒

登山靴の必要性

靴って本当に色々な種類があります。
大きく分けると、運動靴・ブーツ・革靴・パンプス・長靴とか色々
運動靴だけでも、ランニング用・トレラン用・サッカー用など、更に様々。

靴というのは、人間行動する上で一番大切な足を守る道具です。
その為、その動きや路面の状況などに応じて、最適な設計の靴が存在するのです。

登山においての靴の役割は主に4つあると思います。

  • 悪路(岩場や川など)から足を守る
  • 足首の捻りから守る
  • 上り下り時の足のサポート
  • 防寒効果

この4つの機能が他の靴には無い特徴なのでは無いでしょうか?
(あとは、特殊な器具を装着するという特徴もありますが、それは今回は割愛します。)

ということは、この4つの機能の必要な場面を理解すれば
その山での必要な登山靴のレベルも分かってくるのだと思います。

【悪路から足を守る】

山と言っても、初心者コースの舗装された山から、道なき道を行く上級者コースまで
様々な環境があります。
舗装されている道を歩く場合は、はっきり言ってスニーカーの方が歩きやすいという場面もあります。
例えば、昨日の記事で書いたように、高尾山のような山では
6号路といえども、岩も少なくなだらかな道が続きますので、悪路という程はありません。

逆に、大きな岩がゴロゴロしている場所を歩く時や
川を少し濡れながら渡らなきゃいけない場面など
そんな場面で普通のスニーカーではとても耐えれないのです。

そこで、登山靴は靴底の強度が高く、しっかり地面(岩など)を掴めるように
突起の深い形状のソールでできています。
これで、岩場を長時間歩いても足の裏が痛くなることもありませんし
濡れた岩場でも、がっちりソールが岩を掴んで滑る心配もありません。

また、防水機能もとても重要な要素です。
水溜りや小川など、山道には沢山の水要素が存在します。
そんな中でも快適に進んでいけるように
登山靴には防水性能が欠かせないのです。

【足首を捻りから守る】

そんな岩場などを超えていく登山ですし、下山の時なんかも足首の捻りが心配です。
そこで、登山靴はハイカットのものが多く、足首までしっかり固定できるようになっています。
つま先から踵までをしっかりホールドし、足首も踵からのパーツでホールドする。
それをしっかり靴紐で結ぶ。

そういう作りをしている物がほとんどです。

【上り下り時の足のサポート】

上り下り時には、指先から足の付け根まで様々な筋肉や関節が動きます。
足を上げる行為、足を伸ばす行為、踏ん張る行為と一つ一つの運動が
様々な筋肉の連動によって行われているのです。

そんな中、登山靴は少しでも筋肉への負担を減らせるよう
簡単には曲がらない厚いソールでできています。
靴のつま先と踵を持ってグニッと曲げてみてください。
登山靴は簡単には曲がりません。

例えば、岩場につま先をかけて登るような場面で
薄いソールだと靴底が曲がってしまい、脛や太ももの筋肉への負担が高まります。
しかし、靴底が厚いので、靴が脛や太ももの筋肉の負担を軽減してくれるのです。

登山ショップで靴を購入するときは、このソールの厚さを確認したいところです。

【防寒効果】

厳冬期の雪山に挑む時などは、この防寒効果がとても大事になってきます。
足の機能が失われてしまうほど、登山で恐ろしいことはありません。
ですので、断熱材の入った登山靴というのが必要になってくるのです。


さて、以上4つの特徴から、登山靴の特徴がわかってきたと思います。
普通のスニーカーで山に行くと危険という意味がよく分かりますよね!

登山靴にはレベルがある

しかし、登山靴にもレベルがあって
全ての靴がくの4つの機能を高いレベルで備えているというわけでは無いのです。
なぜかというと、山に色々レベルがあるからです。
初心者のいく平穏な山に、ガチガチの厚底登山靴では逆に疲れてしまいます。

ですので、自分の行く山に合わせて、一番合った登山靴を選ぶ必要があります。

大きく分けると3種類の登山靴があります。

  • ハイキングシューズ
  • トレッキングシューズ
  • アルパインシューズ

この呼び名は、各メーカーによっても微妙に違いますので
絶対的な種類分けがあるという意味ではなく、大まかにこの様に分類できるということです。

【ハイキングシューズ】

必要最小限の機能を持った、一番ライトなタイプの登山靴です。
街でも使用できるほどの性能のものもあり、比較的違和感なく使用できます。

適度にソールが硬く、防水性能もあって、足首も守ってくれる。
私は、低山ハイクの時はもちろん、キャンプや野鳥観察の時にも使用しています。

登山ショップなどに行くと、比較的低価格で売っていて
手で曲げることのできるほどのソールの硬さのものがそうです。

【トレッキングシューズ】

標高2000mを超えてくると、自然と岩場や足元の悪い悪路が目立ってきます。
また、縦走やテント泊など、長時間行動をする時などは足への負担も大きくなります。

そんな時は、しっかり登山靴としての性能の高い靴を履きたいものです。

トレッキングシューズは、夏場の高山や冬場の低山まで幅広く対応できる靴です。
ソールも厚く、簡単には曲がりませんし、防水性能も高く、足首もしっかりホールドしてくれます。

【アルパインシューズ】

厳冬期の雪山などでは、悪路が続く上に寒さという強敵に立ち向かう必要があります。
そんな時は、基本性能も高く、さらに防寒性能を持った靴が必要になってきます。

また、アイゼンを付けることも想定されていますので
防御力も高く、ワンタッチアイゼンが付けれるように踵部分に突起があったりと
雪山使用に特化したハイスペックな登山靴が必要になるのです。


いく山によって装備は変えよう!
行く山によって装備は変わります。

一般的に、ハイキングシューズ→トレッキングシューズ→アルパインシューズと
値段が上がっていきます。
そして、使用する山の強度もどんどん上がっていきます。

ですので、初心者の方は、まずはハイキングシューズから購入したらいいと思います。
自分の登山レベルが上がっていき、いく山の強度も上がっていった時に
トレッキングシューズを購入すればいいと思いますし
厳冬期の雪山に行きたい!って時にアルパインシューズの購入を検討したらいいと思います。

何足も買って勿体無いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが
先ほど述べたように、行く山によって使い分けが肝心ですし
ハイキングシューズも、キャンプや野鳥観察など自然の中で行うアクティビティーで使えます。
ですので、足を守るためにも、こう言った数種類の登山靴を使い分けると思ってください!

サイズ感

登山靴を選ぶ上で注意してもらいたいのがサイズ感です。
日頃履いている靴と同じように選ぶと大変なことになってしまいます!!

【靴下】

まず前提として、登山の時には厚めの靴下を履くということです。
基本的に、山の上は寒いですし、長時間歩くことを考えると薄い靴下では不安があります。
ですので、低山でもある程度の厚みを持った靴下が必要になります。

そして、雪山に行くってなると、もっと厚めの靴下を履くことになります。

登山靴を購入する場合は、履く靴下を実際に履いて必ず試着してください。
普段履いている靴のサイズよりももっと大きめのサイズになると思います。

【つま先】

登りの時はあまり気にならないのですが
下りになると、思った以上につま先に負担がかかります。
つまり、足が靴の中で前にズレてしまい、つま先が登山靴にあたってしまうのです。

そこで、登りの時と下の時で靴紐の結ぶ強さを変えたりするのですが
元々購入した時にジャストすぎるサイズで買っていると
どうしても、つま先の余裕がなく下山で痛い思いをすることになってしまいます。

ですので、試着の際につま先に余裕のあるサイズ選びが必要になってきます。


このように、普段履いている靴と比べると
靴下の厚みも厚いし、つま先には十分なスペースを持たせたいしと
結構大きめのサイズを買うことになります。

登山ショップでは、必ずそういったフィッティングのアドバイスがいただけますので
必ず、試着して買うようにしてもらいたいなと思います。

私の知り合いで、きちんとフィッティングせずに買った人がいて
山頂で足が痛くなり、下山は泣きながら下山したという人がいました。
楽しい登山を楽しく終えるためにも、登山靴のフィッティングは必須です!

素材(ゴアテックス)

最後に、初心者の方に知っておいてほしいのがGORE-TEXという名前です。

登山靴は、防水性を高めているという話を先ほどしましたが
どうしても、防水性を高めると蒸れるというデメリットも出てきてしまいます。
汗をうまく逃せないということです。

そこで、各社防水かつ透湿性のある素材を開発しているのですが
その中でも有名なのがW.L. Gore & Associatesの開発しているGORE-TEXという素材です。

登山系のウェアには、このゴアテックスを使用しているものが多いのですが
それだけ多くのメーカーが、この素材に対して信頼感、そして実績があるということです。

ゴアテックスの使われているアイテムは、比較的高価になりやすいのですが
浸水の心配もなく、蒸れにくいと聞けば、ゴアテックスは安心の証でもあります。

登山靴おすすめのメーカー

最後に、私のおすすめのメーカーをご紹介しておきます!
※一応ご紹介する商品は私たちが使用経験のある靴ばかりです!

メーカーによって出している登山靴の特徴も違ってきますし
靴型が違いますので、足の形によっても合う合わないが出てきます。

ですので、今回ご紹介する内容は
あくまで、メーカーの特徴と思って聞いてください。

登山靴を買う時には、くれぐれもフィッティングを忘れずに!

【KEEN】

公式サイト

日本ではフジロックなどのフェスイベントで人気に火がついた
アウトドアフットウェアブランドです。
元々、アメリカでもグレイトフルデットなどのライブイベントで人気が出たブランドですね!

アウトドアで使いやすいサンダルから、キャンプ用の靴、ハイキングシューズまで
幅広い自然と触れ合うシーンに対応したブランドです。

登山靴としては、ターギーⅡが有名です。

ターギーⅡ

どちらかというと、本格的な登山靴というよりも
低山むけのハイキングシューズってイメージのラインナップになっています。

【The North Face】

代理店サイト

言わずと知れたアウトドアアパレルブランドのトップブランド!
ウェアから小物、靴まで、幅広く高性能かつオシャレなアイテムを揃えています。

そんなThe North Faceは独自の防水透湿素材であるFutureLightという素材を開発しています。
先ほどご紹介したGORE-TEXのライバル素材ですね!
自社で開発することで、高性能な靴をよりリーズナブルに販売することができるという分けです。

Verto S3K FUTURELIGHT

独自素材Futurelightを使用したトレッキングシューズ。
厳冬期の雪山はちょっと厳しいですが、そのほかどんな登山にも対応できる靴です。

【SALEWA】

公式サイト

個人的に大好きなブランドSALEWAです。
登山靴を専門に、高い性能とデザインで素晴らしいラインナップを揃えています。

MS CROW GT

こちらは私も愛用しているトレッキングシューズです。
アイゼンもつけれるので、厳冬期の雪山にもギリギリ対応できます。
(ギリギリっていうのは、断熱材が入っていない為)

ゴアテックスの生地は、今まで一度も浸水もなく快適に履けている靴です!

【La SPORTIVA】

公式サイト

先ほどご紹介したSALEWAもイタリアのブランドですが
このLa SPORTIVAも靴の本場イタリアのメーカー!

登山に特化した高性能な靴を作るメーカーです。

その特徴は、豊富なラインナップと高い信頼性!
特に、アルパインシューズでは、この信頼が大きな安心につながります。

TRANGO TOWER EXTREME GTX

保温剤の採用により、厳冬期の雪山登山でも安心して足を守れる一足。
La SPORTIVAとGORE-TEXの組み合わせ!安心できないわけがない!(笑)
あまりお勧めはしませんが、じゃぶじゃぶ小川に入っても大丈夫な品質です!


他にも、色々と有名なメーカーはありますが
今回は、とにかく自分達が実際に履いていてお勧めできるメーカーということでご紹介しました。

必ず、購入の際は、実際の店舗でフィッティングしてから購入してくださいね!

登山は足から!

お気に入りの登山靴と共に快適な登山が送れることを祈っています。

ではまた次回!

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