バードウォッチングで一番重要なアイテムが【双眼鏡】です!
もう、それしか必要ない!と言っても過言でないほどの重要アイテム。
お気に入りの双眼鏡さえあれば、野鳥観察がグッと充実した趣味に感じられると思います。
しかし、どう選んでいいのか分からないって方もいます。
そうですよね、家電量販店なんかにいくと大量の双眼鏡が並んでいます。
この中からどうやって自分に合ったものを選べばいいの??
そのように混乱してしまった人もいるんじゃないでしょうか?
そこで、今回の記事は丁寧に分かりやすく、双眼鏡の選び方や使い方を解説してみようと思います!
![双眼鏡の写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/03/binoculars-g98534b1e9_1920-768x1024.jpg)
目次
双眼鏡の使い方
双眼鏡を選ぶ前に、まずは基本的な使い方について覚えておきましょう。
そいうのも、選ぶ際に使い方がわからないと試してみて良さも分かりません。
ですので、お店に行く前に基本的な使い方は理解しておきたいと思います。
首からぶら下げる
まず、双眼鏡を使う上で頭に入れておきたいのが、首からぶら下げて使うという事です。
![コアラの写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/どこいった.jpg)
バッグのように肩から斜めがけで持っている人をたまに見かけますが
いざ野鳥がいた!ってなった時に、双眼鏡を除くのが遅れてしまいます。
また、手でずっと持っているのも現実的ではありません。
足場の悪い場所などもありますし、危険なので、双眼鏡は首からぶら下げるのが基本になります。
眼幅調節
どの双眼鏡も、2つの接眼レンズが開閉し眼幅を調節できるようになっています。
ご自身の目の幅に合わせて、ここを調節していきます。
そんなの知っているよ!って方もいると思いますが
いざやってみると、どこが一番いいポジションなのかよく分からないという事もあります。
その時に意識しておくのは、視界の中央部分と両端部分です。
まず、中央部分の視界が滲んでいないか確認してみてください。
滲んでいないことを確認したら、両端を見ながら微調整していきます。
この時は、視界が一番開けるポイントを探してみてください!
この眼幅調節が、まず最初のステップです。
ピント合わせ
眼幅が決まれば次にピント合わせです。
双眼鏡の上部に、ピント合わせリングが付いていますので、そこを回してみます。
手前にピントが合ったり、奥にピントが合ったり、合焦点が移動するのが分かると思います。
目標の対象物にピントを合わせてみましょう。
![ジョウビタキの写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/DSC_7606-1024x683.jpg)
視度調節
ピントまで合わせればほぼ完了なのですが、まだ滲んで見える場合があります。
それは、左右の目の度数にバラツキがある場合に起きる現象です。
その場合は双眼鏡の右目部分に付いている視度調整リングを回して視度調節を行います。
この視度調節は、毎回行わなくても大丈夫です。
双眼鏡を購入したら、最初に調節を行なっておけば概ね大丈夫だと思います。
この時、できるだけ複雑な模様や細かい対照を見ながら調節するとやりやすいと思います。
![双眼鏡を覗くコアラ](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/よく見てみよう-1.jpg)
接眼目当て
最後に、接眼目当ての出し入れについて書いておきます。
双眼鏡の中には、接眼部を出し入れできるものがあります。
これは、後述するアイレリーフという項目にも関係するのですが、レンズと目との距離を決める機構です。
メガネをかけている人は、目と接眼レンズとの距離が広くなってしまうので
接眼目当てを収納して使用します。
逆に、メガネをかけていない場合は、目と接眼レンズを話して使用するために
接眼目当てを引き出して使用します。
詳しくは、アイレリーフの項目で説明しますね!
双眼鏡の選びの6つのポイント
![双眼鏡を選ぼう](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/03/binoculars-g09e50fe63_1920-1024x683.jpg)
それでは、実際に選ぶときのポイントを解説していきます。
先ほど記述した【使い方】と照らし合わせて説明していこうと思います!
1、重さ
なんと言っても、重さは重要なポイントです。
何時間も首からぶら下げて使用すると考えると、重い双眼鏡は負担になってきますよね。
個人的には、500gぐらいが分かれ目な気がしています。
これより重いと正直辛くなってきます。
お店で選んでいる時は、1000gぐらいでも大丈夫そう!と思ってしまいがちですが
バードウォッチングでは一日中持ち歩く双眼鏡ですから、軽ければ軽いほどいいと思います。
![ジョウビタキの写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/DSC_6793-1024x683.jpg)
2、倍率
次にチェックしたいのが倍率です。
これは、どの程度対象物を大きくみることができるのかということです。
8×21や18×70など、双眼鏡には必ず2つの数字が書いてあります。
その数字の左側に書いてある数字が倍率を表しています。
8だと8倍の倍率、18だと18倍の倍率といった具合です。
この時、注意しておきたいのは、倍率は高ければ高いほど良いというわけではないことです。
野鳥観察で使用する双眼鏡の場合、8〜12倍ほどの倍率が最も適しています。
これ以上になってくると、野鳥の動きについていくことが出来なくなってしまうのです。
ベテランになってくると、この倍率を使い分けたりして使用します。
例えば、広い湖畔や海などの視界がひらけている場所では12倍を使ったり
木が多い茂っている視界の悪い場所では8倍の双眼鏡を使ったり。
しかし、最初の一個となると8倍がおすすめです。
倍率が上がるほど、双眼鏡の使い方は難しくなっていきます。
最初は8倍から試していき、10倍・12倍と上げていくのがベストだと思います。
3、対物レンズ有効径
先ほどの2つの数字ですが、右側の数字はなんなのでしょうか?
それは、【対物レンズ有効径】を表している数字です。
なんか難しそうな名前だぞ!と思った方もご安心を!
対物レンズと呼ばれる、双眼鏡の一番先についているレンズの大きさを表しているだけです。
この数字が大きいほど、大きなレンズを使用しているということです。
ですので、多くの光を取り込むことができ、対象をより鮮明に綺麗に見る事ができます。
しかし、ここも注意したいのが数字が大きければ良いという事ではない事です。
レンズの大きさが大きくなると、それだけ重くなってしまいますし、値段も高額になってきます。
ですので、自分に合った重さと価格との相談で、より大きなレンズを選ぶと良いと思います。
バードウォッチングの場合で言いますと、30以上あれば立派に使用できる双眼鏡
25以下ですと、コンパクトなサブ双眼鏡といったイメージでしょうか。
![白鷺の写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/DSC_7630-1024x683.jpg)
4、視界
次にチェックしたいのが双眼鏡の視界の広さです。
野鳥観察の場合は、野鳥がちょこちょこ動き回るので、広い視界の双眼鏡がおすすめです。
この視界を確認する際に、【実視界】と【見掛け視界】という2つのワードが出てきます。
この辺りになってくるとちょっと難しくなってくるので、今回は実視界については省略させてもらおうと思っています。
しかし、見掛け視界だけでも抑えておくと、十分に双眼鏡選びは行えると思います。
というのも、この両者は密接に関わっているものなので、片方をきちんと選ぶともう片方もほぼ問題ないのです。
【見掛け視界】
見掛け視界とは、双眼鏡を除いた時に見える視野の広さを表した数値です。
50.8°や64.3°など、双眼鏡によって記載が違うと思います。
この数値が大きいほど、広範囲を見ることのできる、つまり視界の広い双眼鏡ということです。
バードウォッチングの場合ですと、60°以上欲しいところです。
60°以下になってくると、野鳥の動きについて行き辛くなってきます。
コンパクトなサブ双眼鏡という意味では、60°以下の双眼鏡もありですが
メインの双眼鏡を探している場合は、見掛け視界が60°以上の双眼鏡を購入しましょう!
![喜ぶコアラの写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/わんだほ.jpg)
5、アイレリーフ
先ほど、接眼目当ての項目で出てきた【アイレリーフ】についてご説明します。
アイレリーフとは、接眼レンズからどのぐらいの距離で焦点が合うかという数値になります。
アイレリーフは15.1mmや15.4mmなどミリ単位で距離で表されます。
この距離が短いものや、長いものがあるので、自分に合った距離を選びたい項目です。
メガネをかけて使用する場合は15mm以上のロングタイプを選ぶと良いです。
また、メガネを使用しない場合でも、先ほど記述した接眼目当ての出し入れで調節できます。
10mm以下など、あまりにもアイレリーフが短い双眼鏡だと、視界が悪くなってしまうので
15mm前後以上のアイレリーフをお勧めします。
6、防水性能
バードウォッチングで使用する場合は、必ずといって良いほど抑えておきたいのが防水性能です。
基本的には首からぶら下げて使用する双眼鏡ですが、雨の場合や不注意で川に落とすということもあります。
高価なお気に入りの双眼鏡が水没した!となると、野鳥観察どころではありません。
かなりメンタルやられてしまいます。
ですので、安心のためにも、完全防水の双眼鏡をお勧めします!!
![ルリビタキの写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/DSC_5561-1024x683.jpg)
おすすめの双眼鏡
以上のポイントを抑えておくと、家電量販店の大量の双眼鏡の中から、ご自身に合った物を選べると思います!
双眼鏡は、コンパクトな安いもので6,000円ほどからします。
メインに使っていくような双眼鏡で40,000円以上はすると思います。
決して安い買い物ではないので、必ず店頭で実際に触って選んで欲しいと思います。
最後に、私のおすすめの双眼鏡をいくつかピックアップしておきます。
ご自身の双眼鏡選びの参考にしてみてくださいね!
OLYMPUS 8x21RC II WP GRN
重さ | 215g |
倍率 | 8倍 |
対物レンズ有効径 | 21mm |
見掛け視界 | 未公表 |
アイレリーフ | 11.5mm |
防水性能 | あり |
![](https://mililie.com/wp-content/plugins/pochipp/assets/img/pochipp-logo-t1.png)
Nikon Sportstar EX
重さ | 300g |
倍率 | 8倍 |
対物レンズ有効径 | 25mm |
見掛け視界 | 59.7° |
アイレリーフ | 10.0mm |
防水性能 | あり |
PENTAX AD 8×36 WP
重さ | 640g |
倍率 | 8倍 |
対物レンズ有効径 | 36mm |
見掛け視界 | 未公表 |
アイレリーフ | 16mm |
防水性能 | あり |
VixenフォレスタII HR8×32
重さ | 605g |
倍率 | 8倍 |
対物レンズ有効径 | 32mm |
見掛け視界 | 69.1° |
アイレリーフ | 16.5mm |
防水性能 | なし |
Nikon MONARCH M7 8×30
重さ | 465g |
倍率 | 8倍 |
対物レンズ有効径 | 30mm |
見掛け視界 | 60.3° |
アイレリーフ | 15.1mm |
防水性能 | あり |
お気に入りの双眼鏡を見つけて楽しい野鳥観察をしてみてくださいね!
バードウォッチングは必要な道具が少ない趣味ですが、唯一!双眼鏡が大切なアイテムです!
ですので、きちんと選んで長く使う!双眼鏡選びは大切な一歩なのです。
ではまた次回。
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