目次
ヒヨドリが帰って来た!
早朝、窓の外で甲高い鳥の鳴き声がしました。
ベッドルームの小さな窓を開けて、覗くと・・・となりの家の庭のモチノキにヒヨドリの姿が!
しかも若い個体を連れています。
子供だ!
「おかえりなさい」
思わずそう声をかけてしまった朝でした。
春先に姿を消したヒヨドリ
我が家の向いのお宅は、とっても広大な敷地をもつ豪邸です。
その庭もまた、とっても立派で大きな木々がたくさん茂っています。
モチノキや金木犀のほか、実のなる木々もたくさん。
我が家には庭はありませんが、よそ様の庭の木々や花々の変遷やそこにやってくる野鳥たちを眺める事で季節を肌で感じる日々。
我が家にとっては、風情のおすそ分けを受けているようなありがたい存在。
その庭の大きなモチノキに、ヒヨドリのコロニーがあります。
冬場は10羽弱ほどの集団が、そこにいてとても賑やかです。
しかし、春先。
そのモチノキは急に静かになりました。
どこか涼しい場所に旅立ったのです。
漂鳥ヒヨドリ
ヒヨドリは、どこにでも年中いるような鳥だという印象がいます。
しかし、一部のヒヨドリは季節によって住む場所を変えているのです。
向かいの家のモチノキを根城にしていたヒヨたちも、場所を変えたようです。
一般的に、鳥が渡るのは暑さや寒さを避ける為だと思われています。
しかし実際は、鳥は食料を確保するためや生活のために移動を行なっているのです!
ヒヨドリは、冬場は種子や果実など植物性のものを食べていますが、子育て中は栄養価の高い昆虫を中心に食べるため昆虫が豊富な場所に移動しているんですね。
毎年、我が家の近所では、群れで移動するヒヨの姿を観察できますよ!
ジャイアン不在の庭
ヒヨドリは、体も大きく気が強い面があるので・・・野鳥の世界ではジャイアン気質な鳥です。
冬場、ヒヨたちの根城であるモチノキに近づく野鳥があれば、それはそれは大きな声で威嚇をして追い払います。
しかし、ジャイアンたちが旅立った後に大きな顔をしていたのは・・・
まずは、ムクドリたち。
そして、オナガやワカケホンセイインコ!
ヒヨの住んでたモチノキをめぐって、彼らは三つ巴の熾烈な抗争を繰り広げ、我が家一帯は毎日さまざまな鳴き声で賑やかでした。
さて、ジャイアンカムバック後は・・・?
というわけで、8月も末に差し掛かったころ、ヒヨドリがカムバック!
子供を連れて戻ってきましたよ。
さて・・・不在中大きな顔をしていたムクドリやオナガやワカケホンセイインコたちは、どんな顔をしますかしら?
鳥たちの今後の動向が気になっている最近です。
ジャイアンヒヨドリ vs 新興勢力の面々・・・まさか四つ巴の戦いに発展するのか?
仁義なき戦いのテーマソングを鼻歌で歌いながら、日々観察をしております。
しかし、まだまだ暑いようですが野鳥界はすっかり秋ですね。
ヒヨドリの記事はこちら
ヒヨドリは実は珍しい鳥【イラストと画像あり】
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR