SDGsや地球温暖化など、近年、自然破壊への関心が高まっています。
しかし、いまいちピンとこないという方や、どう行動していけばいいの?って方も多いかもしれません。
また、私が一人頑張っても意味ないんじゃない?そう思っていらっしゃる人もいるかもしれません。
今回の記事は、自然破壊の現状を理解し、いかに自然が尊く大切なものなのか。
そして、一人ひとりの行動がいかに大切で、些細な行動が大きな力になる!
そんな話を記事にしてみたいと思います。
少しでも多くの人がこの記事を読んで、目の前の破壊を食い止める。
そんなきっかけになってくれたら嬉しいなと思って、一生懸命記事にしたいと思います。
目次
自然破壊
人間(ヒト)によって手を加えられる事がない、あるがままの状態のもの(すなわち自然)に、人間の手を加えて破壊してしまうことがある。これを、自然破壊という。人間が直接的に手を加えて破壊すること(森林破壊など)もあれば、人間の活動によって間接的に影響を受けて破壊に至る(大気汚染、気候変動など)こともある。
Wikipedia
ウィキペデアで調べてみると、自然破壊はこう説明されています。
自然破壊の現状
![自然の写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/01/DSC_0881-1024x681.jpg)
現在、ほぼ人間の手の加えられていない自然は、地球上(陸地)の約15%ほどだと言われています。
この数字を聞いてみなさんどう感じますか?
意外と多いな、と感じた人はほとんどいないのではないでしょうか?
人間の手が加えられている森林を合わせると、地球上の約31%が森林と呼べる面積です。
しかし、恐ろしい速さで、この残り少ない森林も減っていっています。
1990年には41.28億ヘクタールあった世界の森林面積は
2015年には39.99億ヘクタールに減少しました。
25年間で失われた面積は、1.29億ヘクタールに及びます。
これは、南アフリカの国土の大きさとほぼ同じ面積です。
また、WWF(World Wide Fund for Nature世界自然保護基金)の報告によると
2015年以降、毎週約10万平方キロメートルの天然林が失われているといいます。
これは、東京都とほぼ同じ面積です。
毎週ですよ?毎週、東京都と同じぐらいの面積の森林がなくなっていっているのです。
しかし、そんなに減ってるの?と実感の湧かない人がほとんどではないでしょうか?
日本の森林の現状
日本に住んでいると、東京からでも少し足を伸ばせば自然が沢山あるように思います。
実際、日本国土の70%ほどが森林です。
この数値を聞くと『日本は自然破壊が進んでないんだな!』そう思った方もいるでしょう。
しかし、日本には大きく二つの問題が潜んでいるのです。
【人工林の増加】
日本では、戦時中や戦後に大量の森林を伐採したことにより、一時期、荒廃した山が広がっていました。
そこで、スギやヒノキなど加工に優れた針葉樹林を植林することで森林を増やしてきた歴史があります。
スギやヒノキは、成長スピードも速く高度経済成長中の日本の大切な資源として活躍しました。
しかし、この事が自然を破壊するきっかけになっています。
人間に都合の良い品種を植林していった影響で、自然界のバランスは崩れてしまっているのです。
![日本リスの写真](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/DSC_7357-1024x683.jpg)
先日、山梨県で出会ったニホンリスは、九州と四国では絶滅したと言われています。
また、ツキノワグマは九州では絶滅し、四国では16〜20頭しか残っていないと言われています。
あんなに自然豊かに見える九州や四国で、なぜこのようなことが起こっているのでしょうか?
実は、九州や四国というのは人工林の割合が全国的に多いエリアです。
九州は森林面積の55%ほどが人工林です、四国にいたっては62%が人工林になっています。
人工林の増加は自然環境の変化をもたらします。
天然木が減り、それを頼りに生きる生き物が減り、その生き物を食べる生き物も減る。
人間の気づかないうちに、じわじわと自然破壊を引き起こしているのです。
人間には自然豊かに見える森林でも、野生動物にとっては死の山なのです。
これを【緑の砂漠】と呼びます。ぜひこのワードを検索してみてください。
一見緑豊かに見える日本の森林ですが、生態系のない人工林が広がっているのです。
【間接的な森林伐採】
日本では、先ほども書いたように国土の70%ほどが森林です。
しかし、紙などの原料として・建築材・燃料としての利用・油や樹脂など、多くの木材が消費されています。
『日本は森林を効率よく利用しているから?』そうではありません。
日本では、年間に必要な木材の70%以上を輸入で賄っているからです。
木材・紙やパルプ・パーム油・天然ゴムなど、多くの資源を海外の森林から得ています。
日本国内では減っているように見えない森林ですが、日本の生活を維持するために
海外の多くの森林が伐採されているのが現状なのです。
このように、我々日本人の生活の一つ一つが、自然破壊を生み出しているのです。
このことは、考えなくても生活できる事ですが、決して目を背けてはいけない現実だと思います。
自然破壊は人間も滅ぼす
![自然破壊は人間にも](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/DSC_6361-1024x683.jpg)
今まで書いたことは、もしかしたら多くの方がなんとなく分かっていた事かもしれません。
しかし、多くの人々が無自覚に日常生活を送っています。
その生活をこのまま続けてていいのでしょうか?
もし、このまま自然破壊が続いていけば、人間も滅亡するかもしれません。
というのも、自然は人間が考えている以上に多くの恵みを人間に与えてくれているからです。
- 大気や水質の浄化
- 食物や薬などの原料
- 生物の棲み分けによる恩恵
- 地球環境のバランス
など、多くの恩恵を森林は与えてくれています。
先ほども書いたように、1990年からの32年間でも大きく自然破壊が進みました。
日本では、戦後に人工林が爆発的に増加しました。
つまり、この何十年の間で、爆発的に自然破壊が進んでいるという事です。
そのため、この自然破壊の影響を、人間はまだうまく認知できていないのではないでしょうか?
そのように私は考えています。
なんかニホンリスが絶滅してるらしい。
地球は温暖化しているみたいだね。
北極の氷が溶けてるみたいよ。
そんな悠長なことを言っていて大丈夫でしょうか?
ニホンリスの絶滅は、もしかしたら人間への影響の前触れかもしれません。
感染症
新型コロナウイルス感染症は、世界を大混乱に陥れました。
日本でも、志村けんさんが亡くなったのは本当に衝撃を与えましたし
いまだに、多くの方が感染し重症化し亡くなってもいます。
そんなコロナウイルスや鳥インフルエンザなど、動物由来の感染症が近年増えています。
森林が伐採され、生活圏を失った野生動物と人間の接触が増えることで、こうした感染症が広がっていると言われています。
世界には、まだ人間の未知な生物が沢山存在しています。
さらに、微生物やウイルスとなると、どれだけ未確認のものがいるのか想像すらできません。
いつまた、世界的なパンデミックが起こってもおかしくない状況なのです。
自然破壊を食い止めよう
では、我々一人ひとりは何をしたらいいのか??
【ちょっと規模が大きすぎて何をしていいのかわからない!】
そんな人がほとんどなのではないでしょうか??
紙を使わない?エコバッグ使う?募金する?
そういう活動も本当に大切だとは思うのですがもっと簡単なことがあります。
というより、一番初めにやってほしい事というか、エコバッグ買う前にやってほしい簡単なことです。
まずはこの問題をみんなが認知することが大切です。
人間の手によって自然破壊が進んでいる。
この現状をきちんと理解することが大切です。
ですので、少しの時間でいいので、環境破壊について調べてみてください。
Googleに環境破壊と入れて検索するだけ!
そして、出てきた記事を2・3個読んでみる。
そして、いいなと思う記事があったらTwitterやFacebookでシェアしてみてください。
日本中・世界中の人間がそうするだけで、確実に世界の自然破壊は減ると思います。
つまり、世界中の人が、この問題を一度きちんと認知するといいうことが一番大切だと思います。
ですので、私はこの記事を書いています。
自分の調べたことを、みなさんに伝えるためにこの記事を書いています。
私、一人の力ではどうにもできない大問題です。
しかし、こうやって記事を書き、少しでも多くの人に知ってもらう努力はできます。
この行動一つ一つが、地球の自然破壊を止めるために一番初めにやらなきゃいけないことじゃないかと思っています。
そして行動しよう
![](https://mililie.com/wp-content/uploads/2022/02/people-g8941a7907_1920-1024x683.jpg)
そして、得た知識を少しでも生活に取り入れてみてください。
なんでもいいと思います。ほんの些細な事でも大丈夫です。
エコバッグを使って無駄な資源を少しでも減らす。
エアコンや暖房の設定を少し下げる。
衣服はお気に入りを丁寧に長く着る。
コピー用紙やティッシュの無駄遣いをしない。
できるだけ再生紙を選んで使う。
過剰な包装などを断る。
環境に配慮している企業の製品を使う。
なんでもいいと思います。
本当は、大きな力(政府や大企業など)が一気に動くというのも必要だと思います。
しかし、政府は誰の声の集まりでしょうか?大企業は誰に喜ばれるサービスを提供するのでしょうか?
そう、みんな我々有権者や消費者です。
私たち一人ひとりが、少しずつでも意識を変えていき
人間本意な自然破壊活動をやめていくべきなのです。
デパートや電車の過度なエアコンや暖房をおかしいと思いませんか?
通販の過度な包装をおかしいと思ったことはありませんか?
毎年毎年、季節ごとに無駄な服を買っていませんか?
ついついコピー用紙なんかを無駄にしていませんか?
人間本意な自然破壊活動は、本当に身近にあるんです。
馴染みのない海外の森林の話に思うかもしれませんが
本当に身近に、私たちの家の中で行われていることなのです。
最後に
その小さな行動が、多くの野生動物を絶滅に追い込み
大気を汚し、地球の自然環境を変え、感染症を撒き散らし、人間を死に追い込んでいるのです。
その小さな行動を、少しの知識で変えていくだけで
徐々に大気は浄化され、地球の自然環境は整い、野生動物は人と交わることなく平和に暮らしていけるのです。
ぜひお願いします。
みなさん一人一人の力が大切なのです。
みなさん実感がないかもしれませんが、私たちが生きている間にもっともっと環境は破壊されます。
他人事ではありません。
そうなる前に、ほんの些細な事でも変化させていってほしいと思います。
ではまた次回。
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