コンテンツへスキップ
ホーム » 野鳥と自然を楽しむブログ » ヤマガラの生態や鳴き声!観察ポイント【イラストと画像あり】

ヤマガラの生態や鳴き声!観察ポイント【イラストと画像あり】

目次

ヤマガラ

こんにちは!ヤマガラさん

ハイキングをしていると、近くで「ニー ニー ニー!」と声がします。
きっとあれはヤマガラさん!
あまり逃げない小鳥さんです。
身近な野鳥ヤマガラさんをじっくり観察してみよう!

特徴と生態

スズメ目シジュウカラ科ヤマガラ属
スズメ目シジュウカラ科ヤマガラ属

山吹色のかわいこちゃん

ヤマガラの写真
つぶらな瞳のヤマガラさん

ヤマガラは、山吹色(山吹とは植物の名前でオレンジ色の可憐な花をつけます)のお腹をもつ愛らしい野鳥です。
山吹色の色をしたカラ類ということで、【やまがら】なのだそうですよ。

全長は14cm程。
ほとんどスズメと同じくらいの大きさです。
また、カラ類の中では少し大きめな印象で、シジュウカラなどと比べてもインパクトのある印象です。
そして、背面や翼はグレー、頭部は黒と白(ちょっとオレンジ茶っぽい色も入ります)。
少し頭が大きめなので、ずんぐりとしたシルエットでなんとも愛嬌のある見た目です。

どこに住んでる?

彼らの生息地は主に我が国!日本!(朝鮮半島や台湾などでも繁殖しているようです)
日本全国にいて留鳥なので、一年中見られます。
あたたかい場所を好み、低山や平地にいます。
高山にいる個体は、冬は低山に移動しますよ。

そして、広葉樹林の林を好み、特にエゴノキが大好きです。

何を食べている?

彼らの食性は雑食です。
多くの雑食の野鳥と同じく、夏場は昆虫などを冬場は木の実や果物などを食べる傾向にあります。

特に、前述したエゴノキが好物!

Win – Winな関係

エゴノキ大好き
エゴノキ大好き

木の実の実る秋ごろ・・・一生懸命に硬いエゴノキを一生懸命に叩き割って食べる姿が見られます。
また、この実を集め木の幹や地面に貯蔵しますよ。
そして、同じ時期にこの実を集めて貯蔵する様子も見られます。

そうして、食料がなくなる時期にそれを引っ張り出して食料にするというわけ。

固い木の実に穴をあけて一生懸命食べてます
固い木の実に穴をあけて一生懸命食べてます

つまり、エゴノキにしても、貯蔵してヤマガラが忘れた木の実が発芽に繋がるのでWin-Winな関係と言えますね。

また、エゴノキの幹にいる小さな虫なども捕食しますよ。
彼らとエゴノキは切っても切れない関係なんです。

鳴き声

ヤマガラは、「ニィー ニィー ニィー」とややしゃがれた声で鳴きます。(字鳴き)
抑揚のない鳴き方で「ニィー ニィー ニィー」と3回ずつ繰り返すのが特徴。
なので、聞き分けやすい鳴き声と言えると思います。
また、またさえずりは「つつぴー つつぴー つつぴ~~ん」とのんびりと鳴きます。
せわしさのないゆったりした鳴き声です。

ヤマガラと日本人

平安時代から愛される鳥ヤマガラ

この愛らしいオレンジ色の小鳥は、平安時代より日本人に愛された鳥でした。
平安時代にはすでにペットとして飼育していたという話もあります。

また、その後もヤマガラは日本人とは馴染み深い鳥でした。
人懐っこい性格で、さまざまなを覚えさせて見世物として商業利用もされていました。

私が幼いころに、うちの曾祖母から聞いたことがある話なのですが・・・お金を渡すとヤマガラがおみくじをくわえて持ってくるような見世物がよくあったようですよ。

注意!!現在では、野鳥を捕獲・飼育することは禁じられています。(鳥獣保護法にて)

鳥獣保護法:法律、政令、規則等 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省] (env.go.jp)

人懐っこい

先述の通り、ヤマガラは人になれやすいと言われています。
そのため「餌付けしやすい鳥」という人もいるようです。
撮影のためなのか、直接手のひらに餌を持ち、やってきたヤマガラを撮った写真なんかもたくさん見かけます。

餌付けされたヤマガラ
餌付けされたヤマガラは人を怖がらない

餌付けには様々な意見がありますが、私個人的にはあまり感心しないなと思っています。
【餌付け問題】野鳥(野生動物)への餌付けは正義か? – mililie

良かれと思って行う餌付け。
かわいいな!という単純な気持ちで行う餌付け。
また、いい写真が撮りたいがための餌付け。
その自分勝手な行動が野生動物の健康や生態系にどんな影響を与えるのか・・・突発的に行動する前に一度立ち止まり、じっくり考える必要があると思います。

いろいろな野鳥が集まる餌台で感染症が媒介されることも多い
いろいろな野鳥が集まる餌台で感染症が媒介されることも多い

平安時代から人の身近にいて私たちの目を楽しませてくれたヤマガラ。
しかし、現在、大抵の野鳥がそうであるように、ヤマガラもまた数を減らしています。
この先もずっとこの愛らしい姿を見られるように、私たちは野鳥との距離や付き合い方を今一度考えなおす必要がありますね。


今日のイラストまとめ
今日のまとめイラスト

ではまた次回!

Instagram
Instagram


関連記事(人と野鳥の付き合い方)

野鳥撮影のマナー!絶対に守って!完全マニュアル – mililie

野鳥撮影で三脚って必要?そろそろ辞めませんか? – mililie

バードウォッチングの始め方!楽しみ方編 – mililie

関連記事(その他の身近な野鳥)

ヒヨドリは実は珍しい鳥【イラストと画像あり】 – mililie

モズは小さな猛禽?ハヤニエの謎と生態【イラストと画像あり】 – mililie

【今回使用した機材・画材】

ステッドラー水彩ペン

ホルベイン色鉛筆

NIKON D500

Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です