目次
ルリビタキ
ルリビタキは青い鳥。
一緒にいるベージュの鳥さんは、お友達かな??家族かな??
瑠璃鶲(るりびたき)の特徴や生態を一緒に観察してみよう。
瑠璃鶲(るりびたき)の特徴
青い鳥!オスもメスも青いの?
ルリビタキは、体長14cmほどの野鳥です。
また、名前の通り瑠璃色、つまり美しい青い色の野鳥です。
背面は濃く美しい青、側面に鮮やかな黄色のワンポイント、そしてお腹は白いです。
クチバシと足は黒!
なので、全体的にコントラストがハッキリとしていて小さいながらぱっと鮮やかで美しい鳥です。
しかし、青いのは大人のオスに限ってのことです。
メスは、グレーがかった茶色(ベージュっぽい色)をしていています。
また、わきの黄色はオスと同じく。
そして、尻尾のあたりに美しいブルーが入っていて控え目なおしゃれさんです。
多くの野鳥と同じく、オスのほうがうんと派手な野鳥ですね。
幼鳥はメスと似ている
また、ルリビタキの幼鳥(子供)は見た目がメスとそっくりで見分けがとても難しいです。
しかしオスの場合は、約2年かけてどんどん羽根が青くなっていきます。
つまり、生まれて1年目(若鳥)ではほとんど見た目がメスと変わらない個体も多いです。
また、生まれて1年で繁殖もしますので「あれ?メス同士のカップルかな?」と勘違いする場合もあるのですが、それは若い男の子と女の子のカップルなんですよ。
ルリビタキとジョウビタキのメス似てる問題
ちなみに、ルリビタキのメスはジョウビタキのメスともそっくりです。
見分けるポイントは・・・ジョウビタキのメスはルリビタキのメスよりやや色が濃い。
そして「モンツキドリ」の別名があるように、ジョウビタキの背中には白い紋が入っています。
オスは4年目が一番青い!
先述しました通り、オスは幼鳥のころはメスにそっくりで地味な色合いですが、年々青い色になっていきます。
そして1年目はまだメスと似た色で、2年目になるとだいぶ青くオスらしく・・・そして4年目で濃いブルーになります。
なので、観察していると色味で「若い子だな」「ベテランだな」というのがわかりますよ。
ただ、残念なことにルリビタキの寿命は4年ほどだといわれていますので・・・一番濃いブルーになったときはもう寿命を迎えてしまうんですね。
ルリビタキの鳴き声
繁殖期には「ヒョリ ヒョリ ヒョリリ」「チュロ チュロ ロロロリ~~~」と透明感のある高音で一定のテンポで繰り返し囀ります。
地鳴きは「ヒッヒッヒッ」と小さな声で鳴きます。
こちらもとても高音で澄んだ音です。
ルリビタキの生態
ルリビタキはどこに住んでる?
彼らは、夏場は九州以外、中国四国地方から北海道にかけての高山にいます。
冬場は、南下し低地にやってきますので九州でも見られます。
冬は都市公園などでも見られることがあるようですよ。
集団行動はお嫌い?
ルリビタキは、グループを作って行動している野鳥ではありません。
単独行動が多いようです。
また、繁殖期にはペアで行動しています。
ルリビタキ観察のポイント
いつ見られる?どこで見られる?
先ほども書きましたが、ルリビタキは夏場は高山にいて冬場はあたたかい平地に移動してきます。
個体数はあまり多くなく、簡単にみられる鳥ではありませんが、場所を変えれば1年中観察は可能な野鳥といえます。
しかし、冬場だと平地に移動してきて都市公園などでも見られますので、冬場の観察のほうがハードルは低いと思います。
東京では明治神宮などでも見られます。
また、陽が差し込む明るい林よりも少しひっそりと暗い林で見かけることが多いです。
さらに、あまり高い木では見かけません。
低木の枝や地面近くをちょろちょろと動き回って、獲物を探します。
何を食べているの?
彼らは、昆虫やクモなどを好んで食べています。
しかし果物や木の実なども好きなようです。
幸せの青い鳥
というわけで今日は美しい青い小鳥「ルリビタキ」について書きました。
メーテルリンクの戯曲で有名なチルチルミチルの「青い鳥」。
ルリビタキは、まさにその幸せをの青い鳥を絵にかいたような、美しい鳥です。
チルチルミチルの青い鳥は、実はハト
余談ですが、メーテルリンクの青い鳥はキジバトがモデルだと言われています。
う~~ん・・・ルリビタキのほうが適任な気がしますけれど。
しかし、「幸せの青い鳥はおうちにいた」ってほど身近にいる鳥ではありませんので、それも致し方ないことであります。
とはいえ、見つけるとなんだかとっても気分が上がる鮮やかなブルーの愛らしい小鳥。
バードウォッチング愛好家にとっては、まさに「幸せの鳥」であることは間違いありませんね。
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR