目次
ハクセキレイの特徴
誰もが一度は見たことがあるあの鳥
「ハクセキレイを見たことがある?」
そう訊かれると・・・
「さあ??・・・」という人は多いかもしれません。
しかし、「あの尻尾が長くて、歩くときに尻尾を上下にひょこひょこ動かしてる白黒の奴!」といえば
半数くらいの方は「あの鳥かな?」と想像ができると思います。
そして「これだよ!」と写真でも見せれば・・・
「あ~~さっきもコンビニの駐車場で見たよ!」という人が大半のはず。
また、「ハクセキレイ」ではなく「セキレイ」と呼んでいる人も多いと思います。
ちなみにセキレイは漢字でかくと鶺鴒・・・・むずかしい・・・。
(セキレイには何種類かいるのですが、一番身近なハクセキレイをセキレイと呼んでいる人が多いです)
カラスやハトやスズメと同じように、とても人間に近いところに活動範囲を広げた野鳥です。
白鶺鴒(ハクセキレイ)の特徴
白鶺鴒(はくせきれい)は、すっとしたスリムなボディの尾が長い鳥です。(冬場は少し太ってころんとします。)
全長は20cmほど。(全長という場合は、尾の長さも含みます)
頭部から背中、尾にかけては、黒に近い深いグレーか黒。
そして、顔とお腹と背中は白いのが特徴です。
また、白いお顔の真ん中(目の高さ)に黒い線があるのも特徴。
足も黒く、すっと長めの印象。
そして、目はちょっと小さめな印象。
しかし、黒目がちでつぶらです。
個人的には、ハクセキレイはキュート系というより、モデル系の美人顔だと思いますが・・・みなさまいかが思われます?
こうやって人の印象とだぶらせてイメージすると、野鳥がまたさらに身近に感じられますね。笑
おまけの話
大変余談ですが、セキレイという「アニメ」があるのをご存じですか?
私も知らなかったのですが、お友達にきいたので鳥のアニメーションがあるのかと調べてみたら、「セキレイ」というタイトルのアニメーション みたいです。
美少女恋愛浪漫活劇であるとか~~~!
なにそれ!どんなんか~~~~~??
・・・と調べてみたら、セキレイと呼ばれるものすごい美少女たちの物語のようです。(擬人化されてるわけでもなさそう)
しかし、鳥と比べるとだいぶ豊満なかんじのキャラたちで面喰います・・・。
ハクセキレイはあんなにスリムなモデル系なのに。笑!
次から、白鶺鴒を見るたびにこの美少女戦士を思い出しそうな私です。
↓漫画もあるみたいです
トコトコ、ぴこぴこ
さて、多くの小鳥は地面を歩く際にぴょんぴょんと両足をそろえて跳ねながら移動します。
しかし、ハクセキレイは違います。
トコトコと両足を交互に出して前進する歩き方をしますよ。
これはハクセキレイが樹木の上で生活するよりも、地面で生活する鳥だからのようです。
それにしても、この歩き方(小走りで用事があるようにいつも急いでる!)は本当に可愛いのでぜひ観察してみてくださいね。
また、トコトコと歩いては止まりを繰り返しますが、止まっている際の尻尾の動きも特徴的。
ぴこぴこ ぴこぴこ と尻尾を上下に上げ下げするんです。
この姿もとっても愛らしい~~~。
トコトコ ぴこぴこ トコトコ ぴこぴこ・・・
ああ・・・ただ、歩いて止まってと単純な動きなのにこんなにかわいいなんて。
ずるい!笑
しかし、特徴的なのは歩き方だけじゃないのです。
波打つような飛び方
彼らの飛び方は、まるで波をうつような飛び方です。
羽根を広げて羽ばたいて上昇したかと思うと、羽根を閉じて下降する・・・その繰り返しです。
この飛び方は、ハクセキレイだけじゃなくほかの種類のセキレイやヒヨドリやキツツキの仲間なども同じです。
しかし、覚えておくと飛んでいく鳥を見て「あ・・・もしかしてセキレイ?」とアタリをつけられるようになりますよ。
ハクセキレイの生態
なにを食べてる?(餌)
さて、彼らは基本的にはミミズや小さな昆虫やクモなどを食べています。
しかし、街中で見かける個体は、パンくずやお菓子のくずなどを食べることもあるようです。
獲物の少ない街ではなんでも食べられるようにならないといけないのかもしれません。
このへんが人間世界にうまく溶け込んで生活している野鳥の特徴ですね。
ハクセキレイはどこにいる?どこで見られる?
ハクセキレイは、ユーラシア大陸のほとんどの地域に生息(分布)する鳥です。
日本では、昔は日本列島の北部のみに生息する冬鳥でした。
しかし、昭和に入ってからどんどん南下してきて・・・現在は日本各地で見られる野鳥となりました。
しかも、冬鳥だったはずがすっかり留鳥として定着。
先ほども書きましたが、彼らは、食べるものを変化させるなどして、人の生活に入り込む努力をして生息範囲を広げた鳥なのですね。
現在の日本では、河川や湖沼、海岸などの水、農耕地や市街地などどこでも見ることができますよ。
とても人に近い野鳥ハクセキレイ
さて、この鳥の話をすると、皆が「見たことある!」と言いそして「逃げないよね!」と言います。
確かに・・・野鳥としてはありえないほど近くまで寄ってきてくれる鳥ですね。
コンビニの駐車場なんかにいる鳥です。
民家の軒先や、街路樹や建物の隙間に巣作りもするようです。
本当に人間が怖くないんですね。
ハクセキレイを鳴き声でみつけよう
ハクセキレイは通常「チュビチュビ」「ジュイジュイ ジジジ」というような声で鳴いています。
しかし、飛ぶときは(先ほど書いたような波状に飛ぶ際)「チチン!チチン!」と鳴きながら飛びます。
飛んでいる状態で、見分けやすい鳥なのでバードウォッチングをはじめたころは、一番見分けられた鳥かもしれません。
野鳥観察(バードウォッチング)初心者が観察しやすい野鳥10選 – mililie
ハクセキレイの仲間!
ハクセキレイはセキレイ科の中の1種類。
セキレイの中にはほかにもいろいろ種類があります。
例えば、キセキレイやセグロセキレイなどです。
あんまり見かけない?
そうなんですよ。
そして、キセキレイやセグロセキレイは街中には生息せず、河川敷などほとんどが自然豊かな水辺を生活圏としています。
また、ハクセキレイが幅を利かせてしまった結果・・・キセキレイやセグロセキレイが減っているという話もききます。
みんながみんな人間界になじめるわけじゃないものね。
まとめ
というわけで、今日は私たちのとっても身近にいるハクセキレイについて書きました。
田舎にも都会にも公園にも河川敷にもコンビニの駐車場にもいる野鳥です。
見慣れすぎて、思わずスルーしてしまいがちな鳥ですが・・・彼らは人間界に溶け込む努力をして今ここに存在しています。
そんなフレンドリーな彼らを、一度じっくり観察してみてはいかがでしょうか?
きっと思わぬ魅力に気が付くはずです。
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR