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シロハラの特徴と生態【イラストと画像】

目次

シロハラの特徴

今日のイラストまとめ
スズメ目ヒタキ科ツグミ属

シロハラは冬に飛来するツグミの仲間です。

ツグミの仲間といえば

  • ツグミ 冬鳥 24cm
  • シロハラ 冬鳥 24cm
  • アカハラ 漂鳥 23cm
  • クロツグミ 夏鳥 21cm
  • トラツグミ 留鳥 29cm
  • マミジロ 夏鳥 23cm

などが一般的によくみられる野鳥で、どの子もパッと見たフォルムがすごく似ているのが特徴です。
大きさも、体長21~29cmほどでほぼ同じぐらいの大きさといえます。

それにしても、ツグミ類の名前はどれも雑につけられている印象(笑)
冬には囀らなくなるから【ツグミ】、腹が白いから【シロハラ】、赤いと【アカハラ】
そして、黒い【クロツグミ】にトラ模様の【トラツグミ】、最後に、眉毛の白い【マミジロ(眉白)】

どれも大きさやフォルムが似ているからでしょうか?すごく直感的な名前のついているツグミブラザーズです。

シロハラは冬のバードウオッチングのアクセント

冬はバーダーにとって最もワクワクする季節と言えると思います。
木々の葉が落ちて、野鳥がとても観察しやすくなるということも勿論ありますが、野鳥たちの警戒心の薄れる冬は、とても野鳥との距離が縮まるからです。

そんな人気のシーズンの冬!アイドル的人気を誇るのは【ルリビタキ】や【ジョウビタキ】かもしれません。
また、猛禽類も冬に観察しやすくなることから人気です。

そんな中、シロハラは少し地味な印象…
しかし、見つけると観察しがいのある野鳥でもあります。

豪快な食事シーン

シロハラは、落ち葉の下に潜むミミズや昆虫を好んで食べています。
だから、落ち葉をめくって、一生懸命にミミズを探している様子が印象的。

そんなシロハラの【落ち葉返し】はとても豪快で迫力が違います!
ババッ!と嘴を左右に振って落ち葉を跳ね飛ばす!
キョキョキョと鳴きながら落ち葉を投げ飛ばす!

その音はすごく大きくて、遠くにいても『あ!シロハラが落ち葉返しをしているな!』と分かるほどです。

シロハラを探すポイント

シロハラは、ツグミと違って目立つ場所にいることは少ない野鳥です。
大抵、草むらの中で地面を歩き回っています。

なんでも、シロハラの大きな目は、暗い草むらの中でもよく見えるようにできているのだとか。

ですので、草むらや藪の中からカサカサ音がしたら、もしかしたらシロハラかもしれません!
藪の中から姿を見せるのを気長に待つと、ひょっこり出てくると思います。

また、10月や11月は木の実や果物を好んで食べているので、見つけやすいと思います。

シロハラの生態

夏はどこにいるの?

一部、日本での繁殖の記録もありますが、シロハラは冬に日本にやってくる冬鳥です。
夏の繁殖時期は、中国東北部や朝鮮半島で過ごしています。

基本的には1羽でで行動していて、繁殖期にはつがいで行動する群れない野鳥です。
ひとり黙々とミミズを探すのが好きな野鳥さんです(笑)

しかし、渡りの時期には少数の群れで行動します。

いつも不思議に思うんですよね、例えばツバメやハチクマなんかも、渡るときには大勢集まって一緒に渡をします。
群れる理由はなんとなく分かるんです。群れの方が危険な旅も外敵から身を守れるメリットがあるからです。
しかし、どうやって集まるタイミングや集まる場所がわかるんでしょうか?

面白いですよね!

実は囀り上手

シロハラといえば【キョキョキョ】や【ツィー】など地味に泣いている様子しか見かけません。
しかし、実はとても常に囀る歌上手な野鳥です。

広島県では、繁殖の記録もあるシロハラ。
繁殖期のシロハラは【キュロン!キュロン!】とツグミ類独特の美しい囀りをすることで知られています。
冬は、繁殖期じゃないから歌もお休みってわけです。

美しい囀りブラザーズ

日本で繁殖をする【クロツグミ】や【マミジロ】がとても美しい鳴き声なのはご存知の方も多いかもしれません。
漂鳥の【アカハラ】も勿論歌上手!

実は、ツグミの仲間たちは、みんなとても美しい囀りを持っているのです。
冬鳥のツグミやシロハラが囀っていることはほとんど見れないのが残念です。

ヨーロッパでは、ツグミは三鳴鳥と言われるほど、美しく鳴くことが知られています。

囀りの秘密

なぜ美しく囀れるかというと、実は秘密があるのです!

野鳥は【鳴管】と呼ばれる、人間でいう【声帯】のような発声に使う器官を持っています。
鳴管は、種によって微妙に形や大きさなどが違って、鳴き声の特徴に直結する器官と言えます。
特に、囀りを得意とするスズメ目の仲間は、この鳴管がすごく発達したグループです。

その中でも、ツグミの仲間の鳴管には特徴があり。

なんと!一度に、2つの全く違う音を同時に出すことができるのだとか!
つまり、ひとりでハモリながら歌えるという凄技を行なっているのです!!

ひー!人とハモって歌うのも不得意の私には考えられない技術ですよ!

ツグミ類の歌のうまさの秘密は鳴管にあったというわけなんですね。

まとめ

今回は、ちょっと地味かな?と思いつつも、シロハラという愛すべき野鳥のご紹介でした。
冬にやってきて、低地の雑木林や都市公園でも比較的見つけやすい野鳥です。

冬は少し控えめなシロハラだけど、見つけたらぜひゆっくり観察してみてほしいと思います!

ではまた次回。

それではまた次回!


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【今回使用した機材・画材】

ステッドラー水彩ペン

ホルベイン色鉛筆

NIKON D500

Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR

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