目次
ゴジュウカラ
山でゴジュウカラを発見したコアラ。
すごくアクロバティックなポーズで木の幹をあちこち動き回っているよ。
どんな鳥さんでしょうか?
ゆっくり観察してみよう!
ゴジュウカラの特徴と生態
小さなブルーグレーの小鳥
シジュウカラは、全長13.5cmほどの小さな野鳥です。
スズメと比べてもやや小さめで、しゅっとしたフォルムをしています。
雌雄同色で、背面はグレイッシュなブルー。
そして、胸からお腹にかけては白く、横腹からお尻にかけてはオレンジがかった茶色です。
なんと、お尻が茶色いので「ケツ腐れ」なんていうひどい別名も・・・。←ほんとひどいwww
また、なんといっても特徴的なのはクチバシの付け根から側頭部にかけて黒いラインです。(過眼線といいますよ)
シジュウカラとゴジュウカラは似ている?
余談ですが、シジュウカラとゴジュウカラは名前が似ているので、見分けもつけにくいのではないか?と思われがち。
しかし、彼らは全く似ていません。
見た目は全く違いますので、特徴を知っていたら見た目で混乱することはほとんどないと思いますよ。 ちなみに、五十雀(ごじゅうから)のクチバシは黒く、シジュウカラより細長いです。
これはシジュウカラに比べて、樹皮にいる昆虫を捕まえて食べることが多いからです。
何を食べているの?
ゴジュウカラは雑食! 昆虫や木の実などを食べます。
また、多くの雑食の野鳥と同じく、夏場は昆虫を冬場は木の実などをメインに食べています。
樹の幹を縦横無尽に動き回り、樹木の皮の表面や隙間に隠れている獲物を捕食したり、時には樹木の隙間に餌を隠したりもします。
どこで見られる?
さて、先ほども書きましたがゴジュウカラは留鳥です。
山地の広葉樹林の多い場所に生息しています。
冬には平地に近い丘陵地の樹木の多い場所では見られることもありますが稀で、どちらかというと山で出会うことが多い野鳥ですよ。
世界的にみても、ユーラシア大陸ほぼ全土に生息している鳥です。
ゴジュウカラの鳴き声
体は小さな鳥ですが、彼らの声は結構大きめ。
フィフィフィフィフィ!フィィーーーフィィィィィー-----など大きな声で鳴いています。
地上げ屋気質?
ゴジュウカラは木の幹の洞穴を巣にしています。
しかし、体が小さいので自分で掘るわけではなく、すでにある自然の穴やゲラ類があけた穴を利用するようですよ。
また、大きすぎる入口の穴は、自分で土を使って入口を狭めたりする工事をするのでも知られます。
一軒家を建築するのではなく、古民家を買ってリフォームするみたいな感覚でしょうか?
しかし、クマゲラが自分用に作った巣穴を奪い取ることもするので・・・なんというか、地上げ屋な一面もあるのですね。
更に、小さなゴジュウカラはどうやってクマゲラの巣を奪うの??と不思議になりますが・・・
とってもしつこくそしてうるさいんだそうですよ。
あの自慢の大きな鳴き声で「ねえ チョウダイ! ちょうだい! 頂戴! チョウダイよ~~~~~!」ってしつこくお願いするのかな?
なんて・・・なんて・・・地上げ屋なの~~~~~~!
ま・・・クマゲラにしたら、穴を掘るのはお手の物なので「はいはい うるさいな~~じゃあこれあげるよ!!」ってくらいなのかもしれません。
観察のポイント
THE 忍者?!なアクロバティック行動
ゴジュウカラを観察していて面白いのは、何よりその行動。
つまり、樹木の幹を縦横無尽に動き回るその姿はとてもせわしなく、そしてとんでもなくアクロバティック!
登ったり周りこんだり、なんと時には逆さまに!!
キバシリやコゲラなど、逆さまにとまる野鳥はいますが、彼らは逆さまになるだけ。
しかし、なんと・・・五十雀は、逆さまにそして垂直に木の幹を駆け降りる!
いやまさに忍者の所業でございますよ~~~。
そして、下向きに状態をぐぐっとそらす!
はい!ゴジュウカラお得意のポーズが決まりました!
よっっっ!ごじゅうからっっっ!!とでも声が出そうになっちゃうこと請け合いです。
カラ類が集まる場所には、いるかもしれない?
さて、カラ類とは・・・?
ご察知の通り、~カラと名前のつく野鳥たち。
シジュウカラ ヤマガラ ヒガラ コガラ ハシブトガラ(シジュウカラ科) そして ゴジュウカラ(この子だけゴジュウカラ科)は、繁殖期以外は一緒に行動していることも多々。
なので、「あ!ヤマガラだ!」と思ったら・・・【シジュウカラ】もそのあたりにいて、そしたら【ゴジュウカラ】も現れた!なんてことは結構多いんですよ。
混群するカラ類
多くの動物は、同じ種類で行動することがほとんど。
しかし、カラ類たちは繁殖期以外はいろいろなカラ類たちが混じって生活している場合が多いようです。
なんて平和な光景でしょうか。
人間も見習わなくちゃいならないですね。
ちなみに、このカラたちの群れにはコゲラやエナガメジロも混じっていることが多いです。(混群といいます)
本当に平和な世界!
様々な小鳥たちのにぎやかな囀りに包まれる瞬間の幸福感といったら、この上ないものがありますよ。
まとめ
今日は、ゴジュウカラについて書きました。
小さいけれど、忍者のように木の幹を縦横無尽に!ときには逆さまになっても動き回る五十雀は、見どころがたくさんで観察していて面白い野鳥です。
留鳥ですので、皆さんもぜひ小さな忍者に会いに山へでかけてくださいね。
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR