目次
キセキレイ
キセキレイらしき黄色い小鳥を発見した休憩中のコアラ。
いざ!黄色い小鳥を追いかけて、川のほうへ行ってみることにしましたよ。
さて、見つけることができるかな?
キセキレイの特徴
幸せの黄色いセキレイ、キセキレイ
キセキレイは文字通りセキレイの仲間。
黄色いセキレイです。
鶺鴒は黄鶺鴒!
つまり、ハクセキレイと同じようにすんなりとしたフォルムと長いしっぽが特徴の野鳥ですよ。
体格も同じくらいで全長20cmほどです。
ハクセキレイの人との関係とその生態:ブログ
ハクセキレイの人との関係とその生態【イラストと画像あり】 – mililie
一番の特徴は、鮮やかなレモンイエローのお腹!
見つけると思わず「ラッキー!」と思っちゃうくらい気分が上がるきれいな色です。
幸せの黄色いセキレイ!ですね。
オスとメスの見分け方
キセキレイは雌雄ほぼ同色です。
しかし、喉元の色が違いますよ。
オスは、喉元が黒っぽいのが特徴。
また、メスは喉元が白っぽいのが特徴です。
ただし、これも結構個体差があるようで「この子はどっちかな??」なんて子もわりと多くいます。
他のセキレイと何が違う?
セキレイの種類は主に3種類。
先日ご紹介しました、白の多いハクセキレイ、背中が黒いセグロセキレイ、そしてお腹が黄色のキセキレイ。
さてこの3種類、色柄が違うのはもちろんですが・・・生息域や行動など少し違います。
激しいお尻フリフリ!
まず、観察していて思うのが・・・
この3種類のセキレイのうち、キセキレイが最も尻尾を激しく振る!!!
セキレイは、尻尾を上下に振る動作がかわいい小鳥です。
尻尾を地面にたたきつけるような仕草のため、「石たたき」なんて別名もあるくらい。
しかし、そんなセキレイの中でも一番激しく尻尾をふりふりさせているのがキセキレイ。
それはそれは頻繁に、フリフリフリフリフリフリフリフリ。
黄色いボディでお尻ふりふり。
なるほど・・・アイドル性があるわけだ!
棲み分け
そして、彼らは住む場所も少し違います。
ハクセキレイは基本的にどこにでも住むようになった鳥。
街中にもいます。
しかし、もともとは河川の下流域に多く住んでいました。
今でも、河川の下流域の河原ではよく見かける鳥です。
それに対し、セグロセキレイという背中の黒いセキレイやキセキレイは、町や都市部ではあまり見ることがありません。
ハクセキレイが人間の世界に違い場所に生息地を拡大させたのに比べて、彼らはいまだに河川周辺を生息地としています。
また、セグロセキレイは河川の中流域に生息。
そして、キセキレイは比較的上流域に生息していると言われています。
標高3000m近くの日本アルプスでも目撃されます。
実は、この3種の中では一番生活圏の広い野鳥です。
一番珍しく思えるキセキレイですが、日頃人間との接触が少ないからそう思うんですね!
あくまで厳密な棲みわけではなく、ゆるい棲み分けです。
ですので、ハクセキレイとキセキレイとセグロセキレイが一緒に見られる場所なんていうセキレイ天国な場所ももちろんありますよ。
増えるハクセキレイ、減るキセキレイ
ハクセキレイが人と近い世界に生活の場を広げ、数を広げているあおりをうけてか・・・
セグロセキレイやキセキレイは数を減らしているという調査結果もあるようです。
しかし、最近ではキセキレイも都市部の河川で目撃されるケースも増えてきたようで、状況は年々変わっているのかもしれませんね。
いつか、キセキレイが都市部でも頻繁にみられるようになる日が来る??
それがいいことか悪いことかわかりませんが・・・どの鳥も生き残りをかけて必死なのだなと感じます。
キセキレイの生態
キセキレイはどこで見られる
先ほど少し書きましたが、キセキレイは基本的に河川の上流域でよく見られます。
彼らは、九州以北に生息する漂鳥(一部留鳥もいます)です。
さて、漂鳥とは・・・季節によって標高の高い場所(山など)から低い場所を移動するタイプの鳥です。
ですので、冬場は平地の河川敷などで見かけるケースも多いです。
しかし、夏場ですと山手のほうに多く見られます。
つまり、冬場は平地の河川敷。
夏場は渓流沿いを探すのがいいと思います!
鳴き声は?
キセキレイは、基本的に高い声で鳴きます。
まるで、車のブレーキ音のような高い音です。
ハクセキレイと同じ感じで「チュビチュビ」「ジュイジュイ ジジジ」「チチンチチン」というような声で鳴きますが、全体的にハクセキレイよりも少し高めの声に感じますよ。
何を食べてるの?
キセキレイは、主に昆虫やクモなどを食べていますよ!
水辺にいる鳥なので、お尻フリフリしながら水辺を歩きながら水面を飛んでいる虫を捕まえたりします。
波状飛行
また、ハクセキレイと同じように波状飛行をします。
彼らの飛び方は、まるで波をうつような飛び方です。
羽根を広げて羽ばたいて上昇したかと思うと、羽根を閉じて下降する・・・その繰り返しです。
この飛び方は、ハクセキレイだけじゃなくほかの種類のセキレイやヒヨドリやキツツキの仲間なども同じです。
しかし、覚えておくと飛んでいく鳥を見て「あ・・・もしかしてセキレイ?」とアタリをつけられるようになりますよ。
ハクセキレイの人との関係とその生態【イラストと画像あり】 – mililie
まとめ
さて、今日は黄色いセキレイ、黄鶺鴒について書きました。
この愛らしい鳥は、北原白秋など歌人たちにも愛された野鳥です。
山水のたばしる岩に来し鳥の 黄の鶺鴒はたちまち飛びぬ
北原白秋
峡の田の苗代に下り黄鶺鴒
水原秋櫻子
なるほど、ぱっと目に鮮やかな黄色は、歌人たちの目に鮮烈な印象を残したのだと思います。
冬場は平地の河川敷い小鳥を探してみてください。
見つけるととっても幸せな気分になるレモン色の小鳥ですよ!
ではまた次回!
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【今回使用した機材・画材】
ステッドラー水彩ペン
ホルベイン色鉛筆
NIKON D500
Nikkor AF-S 200-500mm f/5.6E ED VR